第二章登場ロボット一覧
本作に登場するロボットの一覧になります。
かなりのネタバレを含みますので本編未読の方はご注意ください。
メインロボット
ゼフィルカイザー・コンバットフォーム
イメージカラー:白 青 赤 黄
新たに手に入れた銃火器等で武装したゼフィルカイザー。
正義のロボットであるにもかかわらず、名も無き傭兵の本能に飲まれそうになっている。
他、プラモ作成で培ったウェザリングによる偽装で、「一見オンボロだが見る者が見れば異質だとわかる機体」と化している。
クオル・オー・ウィン
イメージカラー:白亜 翠緑 金
勇者伝説にある光の精霊機。戦乙女然とした造形に、たおやかさと高貴さを備える機体。
本来の力の四分の一ほどの能力しか発揮できないため、霊鎧装をはじめとした各種機能に不全を抱えており、単独ではお嬢様剣術と呼ぶのもはばかられるチャンバラが繰り広げられる。
もっとも搭乗者が操縦センス皆無なセルシアなので、どちらにせよ同じなのだが。
復活時にヴォルガルーパーの熱量吸収を己の力として取り込んでおり、その使用が可能となっている。
その存在意義とも言える最強の魔法剣ソーラーレイの威力はギャザウェイブラスターに匹敵する。
全高8.1m(本体全高7.4m) 重量 乙女の秘密
魔動機
魔晶石のコアと魔法合金の筋肉ミュースリルで動く巨人。
この世界ではもっとも一般的なロボット。
デスクワーク
帝国大戦末期に開発された量産型魔動機。これまでの魔動機とは一線を画す新機軸の機体。
機体各部にバネやゼンマイなどの機械によるパワーアシスト機構を備える。また、装甲が外骨格としても機能している。
これによってミュースリル量を減らし、低い魔力でも稼働することが可能となった。
今では砂の大陸各地で生産されており、各工房ごとに性能のバラつきがあったり、独自の工夫が凝らされている。
全高7.5m 重量70t(オリジナルモデル)
フォッシルパイダー
イメージカラー:緑青
旧帝都エラ・ハイテンに横たわる、土の大公家の大魔動機。蜘蛛の姿をしている。
ヴォルガルーパー同様、霊鎧装と、大地の力を無差別に吸収する力を備え、それによって大陸を砂の大地に変えた元凶ともいえる存在。
帝都決戦で倒されて以降、内部のミュースリルをはじめとした資材はことごとく切り出され、それによって砂の大陸の魔動機産業が著しく発達したのは皮肉と言える。
現在は破壊困難な外殻がフルークヘイムの本部として利用されている他、長大な脚も帝都のそこかしこを横断する形で残っている。
本体直径300m 足一本の全長1.6㎞ 推定総重量80万t
バルガドニア
ラームゼサルの配下、聖騎士モトロフ・ランゼが乗る古式魔動機。
トメルギアで戦ったスレイドニアの同型機。
全高8.0m 重量97t
ヌールゼック
かつての帝国における主力量産機。トメルギア最新の量産機であるギルトマと比較すると巨大かつ重い。
その躯体が生み出す大出力は格闘戦に秀でた古式を凌駕するが、当然ながら魔力の燃費は極めて悪い。
設計思想としては骨董魔動機のころに逆行してしまっている、帝国の魔力至上主義を物語る機体。
全高8.2m 重量102t
ヌールゼック改
帝国残党勢力であるリ・ミレニアが、資源不足などからヌールゼックのコストダウンを図った機体。
装甲の軽量化やミュースリルの削減がなされており、人によってはこちらの方が使いやすくなっている。
全高8.2m 重量94t
ミカボシ
イメージカラー:黒 赤
骨董魔動機エグゼディの外装を、かつてガルデリオンの母が駆った同名の魔動機の外装を打ち直したものに換装した姿。
その外見は黒騎士というより黒武者と言った方がふさわしいものとなっている。
武器を小太刀の二刀流に変更しているが、並の魔動機からすれば大刀さながらの刀身で、威力も魔動機を両断して余りある。
本来の騎士甲冑より重量が増し、また重量バランスも変化しているため、飛行は困難になっている。
全高10.5m 重量145t
ジャルルバルル
イメージカラー:青 黄
プロフェッショナルことラ・セリガルが駆る機体。
元は海戦用の古式魔動機で軽量型だが、陸上で運用できるようにいくらかの改修が行われている。
機道魔法は波浪発生。ラ・セリガルはこの機道魔法を陸上でも使ってくる。
全高7.3m 重量58.2t
ビルガンデル
イメージカラー:朱 骨 肉
かつて己の機体を失ったプラウド・ジャッカルが、フローネイルを倒すために新たに作り上げた異質極まる新物魔動機。
魔動機というが、その装甲はほとんどが魔物の素材で構成されている。
さらに死体を操る機道魔法を持つ古式魔動機トーキ・アガラのコアを用いることにより、装甲の再生や、駆動系に仕込んだ魔物の筋繊維によるパワーブーストが可能。
本来の機道魔法の枠を超えたこの力を、ジャッカルは機道奥義『屍動機』と呼んでいる。
全高7.3m 重量62.8t
バニシング
イメージカラー:藍
かつて帝国に滅ぼされた国の旗機だった古式魔動機を、亡国の有志が再生させた機体。
極めて強力な重力操作の機道魔法を持つが、修復の際の不手際か、頭部のバイザーを破壊されると戦闘不能になる。
全高8.9m 重量60.4t
デスハウル
イメージカラー:青 鋼
帝都決戦の後にメアドラに流れ着いた帝国残党のデスクワークを、同じく流れ着いた先代シキシマルの右腕と言われた職人が長年にわたって改修してきた機体。
全盛期のシキシマル工廠の技術力で作られているため、現在帝国に流通しているデスクワークより基本性能全般が高め。
さらに独自の工夫として、ツェン家の暗殺拳の奥義をミュースリル細動でもって再現する機構を両腕に備えている。
ムー・ツェンを搭乗者に、大魔動杯に挑む。
全高7.6m 重量78t
ダントゥ
イメージカラー:黒 白
最近売り出し中の若手冒険者、ライル・オーメルマンの駆る古式魔動機。かつてはハッスル丸の悪友にして彼の義兄、レナードの機体だった。
認識範囲内にある刃物を自在に操作する、という機道魔法を持ち、機道奥義ではそれを複数、浮遊させて操作することが可能。
全高8.3m 重量73t
ゲートロン
イメージカラー:金 白
帝国近衛騎士団長であったゼロビン・ジンガーサマーの愛機。
帝国全盛期の技術で作られた機体に古式のコアを搭載した新古式である。その設計は、後にヌールゼックの基礎ともなった。
重厚な二枚盾に障壁展開の機道魔法を持ち、単純な防御力のみで言えば精霊機の霊鎧装すら凌駕するものを持つ。
さらに魔力障壁を攻撃手段に転用する機道奥義も有している。
全高8.5m 重量113t(両盾込みで143t)
レドックス
イメージカラー:鉄褐色
ジャッカルから請負人の二つ名を奪い取った女冒険者、フローネイルの駆る古式魔動機。
腐食の機道魔法はよほどの耐腐食、耐魔法性能を両立していない限り、完全に防ぐことは不可能な魔動機殺し。
その性質上、敵対した機体はほぼ確実に使い物になるため、帝国時代には忌み嫌われ封印されていた曰く付きの機体。
全高7.8m 重量68t
小鷹丸
イメージカラー:水色 柳色
かつての反乱軍の表向きのエース機、大鷹丸を打ち直した機体。ほぼ全損だった機体を改修したため、区分としては新古式に当たる。
もとより軽量だった機体をより軽量化し、所有する機道魔法に特化した機体として新生した。
機道魔法は摩擦操作。自機の随所の摩擦を自在に操ることができ、各部の摩擦力の軽減による省エネ化や高速移動、物理攻撃の軽減が可能。また逆に摩擦力を極大化することによる熱攻撃や帯電攻撃も可能となる。
ただし、これらの事象を可能とするには精密極まる機道魔法の操作が必須。極論、常に機道奥義を発動し続ける技量が求められる。
全高7.3m 重量45t
リオ・ドラグニクス
イメージカラー:クリアホワイト ライムグリーン
ベーレハイテン帝国の皇帝機であった、世界最強の魔動機。クオルによれば、魔動機技術の粋を集め建造された、機道魔法を始めとした多機能特化の「超魔動機」。
最大の特徴として、魔動機でありながら機道魔法として霊鎧装を展開可能。これについては大公家の大魔動機の技術がフィードバックされたものと思われる。
燃費に難があるが、それを御せる者が乗るのならまさしく最強の魔動機となる。
全高8.2m 重量82t
ドラグライザー
イメージカラー:緑 黄
大蜥蜴とも亀とも取れる、翼を持たない四足のドラゴンを模した異形の魔動機。
術式解体という対機動魔法特化の機動魔法に加え、人類の怨敵であるはずのその造形そのものが、魔動機にとっての矛盾と言える。
リオ・ドラグニクスの随伴機。
本体全長12.5m(尾含めて18・3m) 重量98t
ライザーニクス
イメージカラー:赤 黄
鳳の姿を模した魔動機。リオ・ドラグニクスの随伴機。飛行と再生の機道魔法を持つ。
華奢ではあるが、リオ・ドラグニクスを抱えて跳べるほどの飛行性能を有する。
本体全長7.3m 全幅17.3m 重量47t
真リオ・ドラグニクス
各種機能に特化したために損なわれた本体性能を補うため、随伴機と合体した、リオ・ドラグニクスの真の姿。
霊鎧装も健在であり、随伴機に搭載された術式解体と機体性能強化の機道魔法が追加されている。さらに、他の機体のコアを奪い取り、その機道魔法を使用することも可能。
その性能は魔動機というより、小型化された大魔動機といって差し支えない。
弱点は致命的なまでの燃費の悪さで、本来は神剣アースティアの魔力によってこれを賄うというものだった。
会場から奪い取ったフォッシルパイダーのコアにより大地の魔力を喰らい、今度こそ砂の大陸を死の世界に変えようと迫る。
全高16.5m 重量227t
精霊機
契約した操縦者と一体化し顕現する機動兵器。機体自らが意思を持ち、操縦者を選ぶ。
霊鎧装と呼ばれる霊体装甲を持ち、よほど極端な威力出ない限り、物理的な攻撃は一切無効化される。
倒すためには魔法や魔剣、同じく霊鎧装といった、霊鎧装を貫く手段が必要となる。
フラムリューゲル
イメージカラー:緋色 赤 オレンジ 金
トメルギアの公王機としてあがめられる紅蓮の精霊機。
炎の鳥の姿へと変形する能力を持つ。
精霊機としては初期型であるものの、大公家の肝入りで作り上げられた機体であるため後発の精霊機と比較しても遜色のない性能を誇る。
特に攻撃力と、変形時の飛行性能については精霊機の中でも上位に分類される。
精霊機の核となる精霊の属性を帯びた霊鎧装と、それを触媒としたノーモーションの機道魔法など、後の精霊機に実装される基本能力はこの機体で完成を見たと言われている。
機道奥義・ブレイズチャージは、纏う炎に大気を巻き込み威力を倍加させている。ただ突撃するだけでなく精妙な機体制御を必要とされる技である。
全高8.1m
インカーリッジ
イメージカラー:ダークレッド 蛍光グリーン
暴虎と綽名される砂の大陸最強の精霊機。その姿は虎というよりも鵺か、さらに禍々しいものの意匠を備えている。
武器を持たない格闘戦特化機であるが、その能力は絶大。
赤い雷の霊鎧装を持ち、赤い雷光を放つことができる。しかしこれはこの機体の真価ではなく、おまけのようなものであるらしい。
当人ならぬ当機曰く、操縦者を潰してきた経緯があるらしい。
全高8.2m
災霊機
魔族が用いる機動兵器。
性質的には精霊機とほぼ同等だが、運用には魔族独自の資質が必要とされるらしく、人間が扱うと命に係わる。
テトラ
イメージカラー:青 赤 黄 グレー
朱鷺江・ピュアフレンズの駆る機体。古典的な海賊スタイルとミスマッチな下っ端口調が笑いを誘うが、その実態は水の四天王機たる災霊機である。
水の災霊機だけあり、水を操ることや水中・水上戦に特化した能力を持つ。
機道奥義『マグ・メル』は、空間を流体化させて相手を封じるもの。
しかし海竜王との戦いは汚染を危惧していたこともあり、朱鷺江は全力を出していなかった節がある。
その真の能力はいまだ未知数である。
全高7.9m
電動機
かつて帝国を滅ぼした稀代の狂科学者が作り上げた、この世界初の非魔力駆動の人型機動兵器。
案山子
イメージカラー:象牙色 鋼
デスクワーク開発において培われた技術を用いてキティ・グリーニンが創り上げた、この世界では初となる電力によるモーター駆動の人型機動兵器、電動機。
最大の特徴は魔動機からすれば非常識なまでの軽さ。これと脚部内蔵の走行機構によって桁外れの機動性を有するが、逆に魔動機の質量相手では防御力は無きに等しい。仮に正面からぶつかればこちらが木っ端微塵になるほど。
まだ開発途上でありその性能はお世辞にも高いとは言えないが、搭乗者の技量によって例外と呼ばれるに足る戦闘能力を発揮する。
戦闘ごとに装備を変えるが、右腕のパイルバンカーのみ毎回使用している。
全高7.2m 本体重量9.8t
威し鳥
イメージカラー:白 鋼
決勝戦に横やりが入った際に闘技場に現れた電動機。
これまでの電動機とはフレームなどの設計からして別物。
手としての用途を捨てた振動兵器搭載のクローアーム、跳躍力確保のために通常歩行能力を犠牲にした逆関節の脚部と、まっとうな人型であることを捨てた正真正銘の"機動兵器"。
素人目にもわかるピーキーなセッティングが施されており、安定性は放り捨てられている。ゼフィルカイザーとアウェルによれば、こちらの方が相手取りやすいとのこと。
そう言えるのはあのコンビくらいで、事実、対魔動機に特化した性能を有し、魔動機を相手取る分にはおぞましいまでの殲滅性能を発揮する。
さらに対精霊機を想定し、晶石燃料を使用した試作型の魔力兵器も搭載している。
全高6.8m 本体重量9.2t(追加兵装2.3t)
未確認兵器
ゼフィルカイザー暴走形態
イメージカラー:黒
大破寸前まで追い詰められたゼフィルカイザーが、神剣アースティアを取り込み変貌した姿。
神剣の構成物質をすべて取り込んだため機体が肥大化し、翼状のスタビライザーが形成されている。
さらに怒りか悲しみか正気を失っており、それ故にか操縦者を失いながらリオ・ドラグニクスにも匹敵する力を発揮する。
全高10.3m 重量90t超
ゼフィルカイザー改|(仮)
イメージカラー:白 赤 黒 黄
神剣アースティアを完全に取り込み進化を遂げたゼフィルカイザーの新たな姿。
神剣の結晶内構造をも取り込んだのか、魔力の自己生成能力を獲得し、素手でも霊鎧装を相手取ることが可能となっている。その影響でフェノメナ粒子も緑から紫に変化している。
さらに必殺武装、機神剣を形成可能。その全性能はまだまだ底知れない。
全高8.0m 重量58t前後