第一章登場ロボット一覧
本作に登場するロボットの一覧になります。
かなりのネタバレを含みますので本編未読の方はご注意ください。
ゼフィルカイザー
本作の主役兼主役機。自己再生、永久機関、重力制御と、彼本人が希望した様々な機能を備えたチートロボットである。
しかしながら、ゼフィルカイザーの知識や能力では機体性能を完全に引き出すことはできず、アームドジェネレーターと呼ばれる搭乗者を必要とする。
他にも、ゼフィルカイザーが把握しきれていない数々の能力を秘めている。
全高7.8m 重量50t前後
魔動機
マジカライザー。
魔晶石のコアと魔法合金の筋肉ミュースリルに魔力を注ぐことで動く巨人。
ディアハンター三号
アウェルの家が所有している作業用魔動機。羽釜に手足がついたような形状で、操縦席もむき出しになっている。
この世界における作業用魔動機としては一般的なものである。
全高2.7m
ガンベル
この大陸において最も知られる量産型の戦闘用魔動機。
トメルギアにおいて約50年ほど前に作られた機体で、近年の技術発達に伴い徐々にギルトマへと世代交代している。コアとミュースリル以外はすべて現代の技術で作られている。
全高7.7m 重量80t
ベルエルグ
リリエラが有する古式魔動機。魔法文明中期の機体。
雷撃系の機道魔法と、それを補助するための投擲用ダガー、ワイヤークローを備えた強襲用の機体。
対魔物、対魔動機を選ばず戦える一方、その性能をフルに生かすには高い魔力と操縦技術、戦闘経験が必要となる。
全高7.9m 重量75t
頑張
ハッスル丸が普段用いてるパワードスーツ。駆動系はミュースリルが用いられており、これもれっきとした魔動機である。
彼の地元の里の独自技術が盛り込まれており、セルシアと張り合えるほどの戦闘能力を有する。
彼の里ではハッスル丸のような小柄な形質の者が使用しているらしい。
また、搭乗者の術を機体を通して使用できる細工も施されている。
全高183cm 重量98kg
影鯱丸
ハッスル丸の持つもう一体の魔動機。小型であるが、一般的な戦闘用魔動機にひけをとらない性能を持つ。
ミュースリルが独特の技術によって用いられており、小型ゆえの軽量も相まって高い運動性・機動性を持つ。また頑張同様の術使用機構も持つ。
反面、一般的な戦闘用魔動機に比べればどうしても軽いため、直接の接近戦では押し負ける。装甲も薄く、性能を生かす戦い方を要する、極めて難易度の高い機体。
全高4.3m 重量4t
ギルトマ
トメルギアにおいてこの数年で実用化された新型の量産型魔動機。
ミュースリルの配置などは変わらないが、内部フレームを軽く粘りのある素材へと変更することによって、外殻の強度と重量を増した機体。
大本のアイデアを出したのはセルシアの父、ナグラス・ブレイゾートである。
しかし実用化の背景には、彼が返り討ちにした機体の修復などで蓄積された技術の反映がある。なんとも皮肉めいたものが感じられる。
全高7.8m 重量77t
クイーン・ゴージャス・エレガント・エンプレス
ハクダが乗り回している魔動機。元はトメルギア近衛騎士団の隊長機なのだが、魔改造されその面影はない。
加速と加熱の機道魔法を備えた機体で本来はベルエルグ以上の性能を誇るが、装甲を悪趣味な金ピカ装甲にしたことによるバランスの欠如、さらに専用武器も趣味に合わないからと武器蔵に叩き込んだままにした結果、動かすのが精いっぱいの代物に仕上がった。
全高7.9m 重量98t
ダーザイン
上記金ぴかの本来の姿。魔法文明後期ごろに造られた機体。
度重なる損傷に予備パーツが尽き、本来のパーツに繋ぎかえた。
専用の大戦斧は魔剣の類であり、ダーザイン用に鍛えられたため加熱の機道魔法にも耐え、高熱・重質量の攻撃を見舞うことが可能。
機動戦特化の高性能機ではあるが、それ故にベルエルグ以上に取り扱いが難しい。どのみちハクダごときが取り扱える機体ではなかった。
全高7.6m 重量67t
フラムフェーダー
かつてはトメルギア大公家の旗機であり、今はルイベーヌ伯爵家に下賜されたという経緯を持つ機体。魔法文明中期製。
大盾と突撃槍で武装した重量級の機体。
炎熱付与と飛行の機道魔法を持ち、攻守隙のない極めて強力な機体。その分、取り扱いには高い魔力を要する。
ギルトール伯爵家の旗機エイラルノーシュ無き今、トメルギア最強の魔動機である。
全高8.1m 重量92t
ラギメッツ
ハクダの新参の配下が用いる古式魔動機。魔法文明中期から後期にかけての量産型。
攻撃の延長線上に衝撃を飛ばす機道魔法を持つ。また、軽量機ゆえに運動性能も高い。
全高7.6m 重量70t
スレイドニア
ハクダの配下でも古参の者が用いている古式魔動機。魔法文明後期の、上級の量産機。
攻撃対象を中心に真上からの重圧を叩き付ける機道魔法を持つ。
加えて重量機であるため、防御性能も高い。機体質量で押していく機体である。
全高8.0m 重量95t
エグゼディ
黒騎士が駆る漆黒の魔動機。サイズから骨董魔動機と思われるが、その性能は上位の古式魔動機を遥かに凌駕している。
武装は盾と魔剣イクリプス。
機体サイズに見合うミュースリルを使用しているため高い機体性能を誇るほか、空間干渉という、他に類を見ない強力無比な機道魔法を持つ。
様々な点で既存の魔動機の概念から外れた異質なこの機体を、黒騎士は「最強最古の魔動機」と呼んでいる。
全高10.3m 重量135t
ヴォルガルーパー
トメルギア公宮の地下に眠っていた大魔動機。
桁外れの火力と再生能力、加えて霊鎧装による絶対防御を持つ規格外の巨大兵器。
稼働に必要な膨大なエネルギーを、無差別な熱量の吸収によってまかなっている。トメルギア興国記にある氷河期の原因でもある。
稼働にはトメルギアの血に連なるものと公王機が必要であるらしいが、少なくとも公王機を持たないバイドロットたちに何故この機体が動かせたのかは謎に包まれている。
機体全長230m 起立時全高150m 総重量推定50万t
災霊機
ファントムライザー。
魔族が用いる機体。実体を持たず、魔力によって具現化する。
ジビルエル
邪教徒が用いる、災霊機と呼ばれる機体。精霊機に近しいものらしいが詳細は不明。
どろどろとした黒い霊鎧装を纏い、物理的な攻撃すべてを無効化してくる。この霊鎧装を触手のように伸ばすことも可能。
他、特筆すべき能力はない。黒騎士曰く、この機体は数打ちらしい。
全高8.0m 重量不明
ラグナロク
邪教主バイドロットが用いる機体。全身に爆炎を纏う、炎の魔神とでも言うべき機体。
一閃で城壁を融解させるという、常軌を逸した火力を持つ。が、バイドロット自身の腕が悪いためか、本来の性能を発揮できていない。
纏っている炎も霊鎧装が収束していないためらしい。だがその高熱だけでも防壁としては機能している。
黒騎士曰く、本来は近接特化型の機体らしい。その性能がフルに発揮された時にはエグゼディを遥かに上回るとか。
全高8.3m 重量不明