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プロローグ
初めての小説です。とにかく理想の王子様を書きたくて作りました。
妖精と人間が共存する不思議な世界の、小さなお話。
カラケの森には、たくさんの妖精が住んでいる。
妖精達は皆、カラケの森にしか咲かない花と聖域に惹かれてやってくるのだ。
常春のその森は色とりどりの花が咲き乱れ、たわわに果実を実らせる。
さらに、森の最奥には世界樹がどっしりと大地に根を張り、巨大な結界をつくりだす。
この世界の創造神レモナ様が愛する神聖なる森。
妖精にとっての楽園。
創世紀以来、レモナ様の尊い血を脈々と受け継いできたアルフィナもまた、カラケの森に住む妖精の一匹だった。