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二つの刻の中で…  作者: 白い黒猫
あとがき

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20/20

この物語の解説

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 最初に謝らせていただきますと、こちらの物語は前作【ペトリコールに融ける二人】と、さまざまな意味で対となった作品です。


 こちらを先に読むか、あちらを先に読むかで、この作品のイメージがかなり変わってしまう内容になっています。

 というのも【ペトリコールに融ける二人】は、時雨結とアオイネミの物語。

 そのため、裏の意味を知ると二人の行動の意味が、かなり違って見えるからです。


 こちらの作品は、【ペトリコール】を書いているときに、同時に頭の中で生まれた物語です。

 そういった事情から【ペトリコール】のラストに、舞原と十和がチラリと登場し、こちらの物語につながるようになっています。


 時雨結とアオイネミの行動になんとなく違和感を感じた方は、ぜひそちらもご覧になってください。



 最後の十和一絵の選択。

 皆さまは、どう捉えられたでしょうか?


 逃避の末の結末?

 それとも、自己の尊厳を守った名誉ある撤退?


 そして、時雨結の

「最も代理に相応しいのは、【私達】ですから」

 という言葉。

 気になられた方も多かったのでは、と思っています。


 こちらの物語だけを読まれた方は、「なぜ【私達】?」と思われるかもしれません。

 アオイネミは、一人で時雨結をループ世界に行かせることはなく、戻るなら一緒、と考える人だからです。


 さらに深読みすると……

 十和一絵の代わりに、時雨結+アオイネミがルーパーになるとき、9月11日生まれの舞原さんも、可能性があることを察しているのでは?

 ……という解釈もできます。


 舞原さんがそうしてルーパーに戻ったとしても、

「元の状況に無事戻れた」と安堵するだけかもしれません。

 ですが、戻ってみたら、三人の人が亡くなっていた……

 となってしまった十和一絵の精神に与える影響は、かなり大きそうです。


 そう考えると、代理を頼まずに残ったのは、十和一絵にとっては、ベターな結末だったのかもしれません。


 この11:11:11シリーズは、同じ11:11:11ループ現象を、異なる年を舞台に描いているものです。

 同じ世界なので、後の時代に、前のルーパーが登場しています。

 シリーズとはいえ、各主人公が異なる考え方でループ現象に挑んでいるため、それぞれ、まったく異なる雰囲気の物語となっています。


  時代が後になるほど、より検証が進み新しい法則が解明されている状況です。


 シリーズの内容は、以下の通りです。


 2018年

 『11:11:11 世界の中心で』/主人公:佐藤宙


 2019年

 『世界の終わりで西向く侍』/主人公:土岐野廻


 2025年

 『バッドエンドの向こう側』/主人公:サブルーパーの佐竹愛花


 2026年

 『バッドエンドはもう来ない』

 /主人公:不死原渉夢の年の物語で、そのサブルーパー


 2027年

 『美しくて優しい世界』/主人公:貢門命架


 2027年

 『ペトリコールに融ける二人』/主人公:時雨結


  どれも物語としては独立していますが、大きく三つのグループに分かれます。


 2018年、2019年の物語は、佐藤宙の影響が強く出ている内容。


 2025年、2026年、2027年の物語は、不死原渉夢の影響が全体に強く出ている内容。


2027年と今回の物語は、時雨結が世界に強く影響を与えている内容となっています。


 ご興味があれば、どうぞ。

 それぞれの“選択と決断”を、見比べてみていただけたら嬉しいです。

2025 2027年の物語はこのシリーズの中でも異質でSF要素はなく心理ホラー寄りになっています。

現象を真面目に検証しているのは、2018 2026 2027の物語となっていてSFホラーサスペンス寄りとなっています。


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