表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので魔王になって復讐します  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/86

作戦会議2(後編)

「ネズミの道はどこにでも繋げられるから、顔さえ分かればネズミたちが迎えに行けるんだけどな」


鳥の世話をしながら、アラベラが呟く。マリオンが前に出て、口を開いた。


「私が王都に向かって、直接確認するというのはどうだろうか」


「うーん、アタシはあんまり良くないと思うな〜。マリオンさんが危険な目に()うだけじゃない? あの王が、自分に逆らう人間を都に残すとは思えないし。絶対前線に送り込まれてるでしょ」


セラフィーナが冷ややかな声を出す。ロドニーが地図を取り出して、地面に置いた。


「ネズミさん。今の戦況はどうなっているか、分かりますか? 帝国がどこまで侵攻していて、どこで皇国と戦っているのか。それを把握しておきたいのですが」


「どこだっけ」


「エルドレッドがいた所って、どの辺り?」


しゃがんだ彼の周囲に、ネズミたちが集まってくる。彼らは地図の上に乗って、ロドニーを見上げた。ロドニーはクセルの町がある場所を指差して、話を続けた。


「エルドレッドがいたのはここです」


「ここからだったら、ちょっとこっちに寄ってるかな?」


「そうそう、隣の町かその隣の町くらい」


ネズミたちがクセルの町の東に移動する。ロドニーはそれを見て、目を細めた。


「皇国の方が優勢なのですね。分かっていたことではありますが」


「クセルの町の北東に、旧時代に使われてた砦があったよな。そこに道を繋げられるか?」


エルドレッドがロドニーの側に腰を下ろして、地図の上で指を動かした。ネズミたちはその言葉に頷いて、揃って地下に潜っていった。そんな彼らを見送って、ルーシャがエルドレッドの横に来る。


「古い砦を拠点にするの? 塀も崩れてるし、直さないと使えないわよ。そんな時間は無いんじゃないの」


「今回は、長く戦うわけじゃねえ。少し顔を見せて、ついでにマリオンさんの部下を見つけてくるだけだ。ルーシャたちはここで待っていてくれ。すぐに戻ってくるからさ」


「は? あんたは何を言ってんの? 戦場には出ないとしても、砦までは付いていくわよ。神聖国で何もなかったからって、気を抜かないで。……私たちは今度こそ、あんたと最期まで一緒にいるんだから」


ルーシャがエルドレッドに鋭い視線を向ける。エルドレッドは言葉に詰まって、目をそらした。そのやり取りを見て、アラベラが笑う。


「心配するな。聖都の時と同じだ。行き先が分かっているのなら、ネズミの道を通すだけ。どうせ人間たちは、オレたちのことなど気にもしない。人目につかない小さな道は、誰にも見つからないだろう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ