表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので魔王になって復讐します  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/86

作戦会議(後編)

側で話を聞いていたマリオンが、難しい顔で呟いた。


「……ふむ、奇跡か。雨が降らない土地に恵みの雨を降らせることなどは、奇跡と言われてもおかしくなさそうだが」


「あー、天候を変える魔法ね。確かにエルは、そういう術も(あつか)えるけど。でもあれ、気軽に火事が起きた時とかに使ってたから……。今さら『これは奇跡です!』って言っても、あんまり信用されないかも」


「病を治す魔法も、その(たぐい)ですね。高位の僧侶でもないのに高度な癒やしの術が使えることは、本来ありえないことなのですが。エルドレッドはこれまでの旅の中で、何度も使っています。奇跡と言い切ることは不可能かと」


セラフィーナとロドニーが、とんでもないことを話している。アラベラはルーシャと視線を合わせて、口を開いた。


「……エルは日常的にそんなことをしていたのか? それは確かに、人間たちから神として扱われても仕方がないな」


「そうなのよね。あの司教が扱いに困って、神の子だっていう証を与えたくらいだもの。……肌に白粉(おしろい)でも塗って色を変えて、後ろに偽の太陽でも背負ってみる? エルならそれだけで、本当に蘇ったんだって信じてもらえると思うけど」


ルーシャが横目でエルドレッドの方を見る。彼は渋い顔をして、腕を組んだ。


「……まあ、出来ねえことはねえけど。見た目だけなら、太陽を真似るのは難しくねえし。けどなあ。それを背中に付けるってのは、ちょっと派手じゃねえか?」


アラベラが彼を見上げる。彼女は真顔で告げた。


「少し派手なくらいが丁度いいんだ。その方が説得力が出るからな。何なら鳥たちに頼んで、空から地上に下ろしてもらうか?」


「ああ、そうして頂けるとありがたいですね。……その時は、できることなら白い体色の方にお願いしたいです。白は神聖な色ですから」


ロドニーは、柔らかな笑顔を浮かべている。エルドレッドがため息をついた。


「……お前らオレで遊んでんだろ」


「そんなことないよ〜。……ちょっと面白いなとは思ってるけど、一応真面目に考えてるもん」


「そうよエル。あんたが神聖国を何とかしたいって言ったから、色んな提案をしてあげてるんじゃない。心配をかけた分、少しくらいは恥ずかしい思いをしてほしいなんて……全然思ってないんだから」


セラフィーナがニヤニヤとしている。ルーシャは、しれっとした表情で言い切った。


(…………絶対いつもの悪ノリだ。楽しんでるな……)


エルドレッドは諦めた。こうなると、ルーシャたちは止まらない。それに、こんな風に仲間たちと馬鹿騒ぎをするのは久しぶりだったから。


(仕方ねえか)


彼は全てを受け入れた。そして皆と話し合って、計画の詳細を詰めていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ