【Unknown】
ボクは、牛乳をのんじゃいけない。
のんじゃうと、からだに赤いのが出て、かゆくなっちゃうから。
だから、親せきのおじさんとおばさんに、お豆でできてる牛乳を送ってもらってた。
お父さんがいつもいないのは、いっぱいお仕事して、おじさんとおばさん達が住んでる【とうと】に行くためだよ、ってお母さんが教えてくれた。
お父さんがいなくて泣いちゃった時、お母さんはいつでもギュッてしてくれた。
【とうと】に来てからも、お父さんはいっぱいお仕事があって、おうちにあんまりいない。
かなしくなってお母さんにギュッてしたら、ギュッてしてくれた。
でも今は、お母さんはギュッてしてくれない。
お父さんが帰ってくると、お母さんはボクに「お部屋に行きなさい」って言う。
お父さんがボクと遊んでくれる時も、「お部屋に行きなさい」って言う。
お母さん、ボクのことがイヤになっちゃったのかな。
お母さん、ボクもお父さんとおはなししたいよ。
おかあさん、みんなでご飯たべたいよ。
ごめんなさい、いい子にしてるから、いっしょにいさせて…!
ごめんなさい、お外に出さないで…!
イヤだ、痛いゴメンなさい、たたかないで……
寒いよ…くらいよ、叩かないでっ……
ごめんなさい、ゴメンなさいごめんなさいゴメンなさい…
どうしてこうなっちゃったの?
ボクが牛乳飲めない悪い子だからなの?
かんりにんさんは、みんなちがって良いって言ってたよ。
お母さんは、みんな同じじゃないとダメだって言うの。
どっちがあってるの?
どうすればいいの?
お父さんに聞きたくても聞けない。
お母さんに聞いたら怒られちゃう。
あし、冷たいよ…、からだ、つめたいよ…
たすけて…、たすけて…!




