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詩❲情景❳

通学電車

作者: 日浦海里

7時35分発

前から2両目

一番前のドア


乗り込んだ先

7人シートで

本を読んでる


最近の流行り

英語の単語帳

時々歴史の本


見下ろさずに

本を見ながら

視界に捉える


なんでもない

そういう振り

見せかけだけ


なんでもない

うそじゃなく

見ているだけ


手すりを掴み

片手に参考書

鞄は腕に掛け


横に揺れても

ただそれだけ

前は揺れない


顔はあげない

本を見ていて

知りはしない


7つ先の駅で

本を片付けて

鞄を膝の上に


8つ目の駅で

立ち上がって

すり抜けてく


ミントの香り

僕は席に座り

窓越しの後姿


走り出す電車

風に揺れる裾

変わらない朝

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― 新着の感想 ―
[一言] ぴしっと揃った言葉の塊たち。 まるで電車の車両みたいだなぁなんて思いました。 青春の香りを感じさせる爽やかな作品ですね。 電車の中で勉強している学生さんを見ると、がんばれと心の中で応援してし…
[良い点] 6文字ずつ3行の並びが心地よく、読むと文字数は違うと思うのですが、それでもとってもリズミカル。 どちらがどちらなのか。そこがイイですね。 何も変わらないのか、一歩踏み出すのか(それは相当な…
[良い点]  綺麗に四角く。  いつもの場所にいつもの姿。  目にして、安心して。  崩したくなくてなんでもない振りは。  いつまで続くのか。  いつまでも続くのか。 [一言]  変わってしまった…
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