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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん


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60 またダメ女神

「パンパカパーン! 五千匹突破おめでとー! 歴代最速駆除数だよ。ひゅーひゅー! ぱぷぱふぅ~!」


 シャワーを浴びてさっぱりして美味いビールを飲んで眠りに入ったのに、またあのダメ女神が目の前にいた。


「……なんでだよ……」


 会って文句を言いたかったが、こうして会うと消えて欲しいと思いが強く占めるぜ。


「まあまあ、そう言わないの。予想外の功績を讃えてこうして会いにきてるんだから」


「ご褒美に元の世界にでも帰してくれるってか?」


 それだったら跪いて感謝してやるよ。


「あ、それ無理。もう孝人さんは死んだことになってるので。お葬式も無事終了。親御さんにはわたしよりご香典として宝くじ当選を送っておきましたから」


 でしょうね。知ってましたよ。


「そうそう。人間諦めが肝心。前を向いていこー!」


 それは元凶が言っちゃダメなやつ。


「それでなんだよ? なんなんだよ?」


 オレを不快にさせるために現れたのか? そうだったらあの世界で創造神はダメ女神と悪口を広めてやるからな。


「広めてもいいですけど、あの世界で広まってる神は人間に都合のよい神だからこちらとなんら関係ありません。宗教関係者から睨まれるので止めておいたほうが身のためですよ」


 宗教なんてどこも同じか。あの世界で神に祈らないとここに誓うよ。


「まあ、そんなことより予想外の成果を出したので孝人さんには特別ボーナスを与えましょう。この箱の中からクジを五つ引いてください。どれを選んでも駆除ライフを豊かにするものですよ~」


 どっちにしろ駆除ライフをすることには変わりないんかい。クソが。


「てか、五つとは随分破格だな」


 普通、一つじゃないか?


「ええ。一年で千匹を倒す人は何人もいましたが、半年で五千匹を駆除したのは孝人さんが初。これからを期待して千匹倒したらクジ一回とさせていただきました。タブレットにクジを引ける機能を追加しておきます。六千匹になったら引いてください」


 千匹で一回か。地道にやれば二ヶ月に一回か? なんかガチャだな。


 まあ、とりあえずクジ箱に手を突っ込んでクジを引いた──ら、なんかシールが出てきた。はぁ?


「それは七十パーセントオフのシールですね。三十個まで使えます」


 スーパーの値引きシールかよ。どう言うチョイスだよ。いや、悪くはないもんだけどよ。


 次に引いたのは錠剤っぽい小瓶だった。


「それは回復薬ですね。一錠で切り傷ていどなら一瞬で治ります。骨折なら八錠くらい飲めば治りますね。筋肉痛にも病気にも効きますよ。ちなみに百錠入りです」


 これはまあ、ありがたいものだな。買える薬で対応できないときに使える。


 三回目はダンプポーチだった。


「それはセフティーホームにあるものを取り寄せるものですね。名前をつけるとしたらアポートポーチですかね。まあ、ポーチの口から出せるものしか取り寄せませんけど」


「魔法の道具とかなかったんじゃなかったっけ?」


 百倍の容量でもありがたいが、魔法の道具はまだ発明されてないとか言ってなかったっけ?


「道具ではありますが、魔法ではなく科学の力で動く転移装置ですね。その世界で三度目にやり直したときに発明されたものです」


 魔法はNGでも科学はOKってか。意味わからんわ。


 まあ、なんであれ取り寄せができるのは助かるか。弾を持ち歩かなくなるだけでも助かるし。


 四回目は腕輪? だった。


「あ、それはラダリオンさん用ですね。それをつけて腕輪を一周指で撫でれば小さくなれ、もう一度撫でれば元に戻ります。あ、科学ですから」


 まるで突っ込むなと言わんばかりの口調である。ハイハイ、わかりましたよ。


 最後はメガネだった。オレ、視力1.5だよ。


「それは暗視、熱源探知ができるメガネですね。どう言うものかは使って確かめてください」

 

 つまり科学ですね。了解です。


「では、孝人さん。これからもゴブリン駆除をお願いします。五年生きられたら一億円相当のボーナスは消えてませんのでがんばってくださいね~」


 と、セフティーホームのマットレスの上で目覚めた。


「……夢、ではないようだ……」


 毛布の上にクジの景品(?)が乗っていた。


 マットレスから起き上がり、落ち着くためにウイスキーを買ってラッパ飲み。まったく酔えなかった。


「ハァー。またゴブリン駆除が始まるのか」


 乾いた笑いが口から漏れる。


 しばらく佇んでいるとラダリオンがやってきた。


 装備からしてゴブリン駆除に出ていたようで、壁の時計を見れば十二時を過ぎていた。


「タカト、どうかした?」


 オレの様子が違うと感じたのか、心配そうに近寄ってきた。


「また、ダメ女神に呼び出されたよ」


 ラダリオンにはすべてを伝えてあるので、隠すことなく先ほどのことを教えた。


「あたし、小さくなれるの?」


 ラダリオンにはそこが大事なようだ。まあ、ダメ女神がどうこう言ったってわからんわな……。


「ああ。試してくるといい。あ、外はどうだ?」


「なんか騒いでる」


 そうかとだけ返す。ラダリオンに細かい説明を求めても無駄だからな。


 まあ、どう騒いでいるか知らんが、ゴルグに任せたらいいや。


「昼にするか」


 オレは食欲はないが、今日は外に出る気にはなれんし。


 ラダリオンの昼食を用意し、オレはウイスキーソーダ割りを飲んでこの鬱屈を発散することにした。

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