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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第13章

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575 FN−ファイブ−セブンMk3MRD

 ぐっすり眠れたお陰で体のダルさもなくなり、快適に目覚められた。


 睡眠に勝る回復なし、だな。目覚めにビールでも飲むか。


「朝からお酒は飲まないの。水でも飲んでなさい」


 冷蔵庫を開けてビールを出そうとしたらミサロに怒られてしまった。ちぇー。


 仕方がないので水を飲み、熱めのシャワーを浴びて体を起こした。


「ミリエルは?」


「四時くらいに外に出たわよ」


 随分と早く出たな。今、七時だぞ。


「まずはしっかり食べて出かけなさい。たくさん作っておいたから」


 巨人になれる指輪はないけど、テーブルに並べられた料理を見たら腹が空いてきた。


 そういや、昨日はビールを一缶飲んでそのまま眠ってしまったんだっけな。そりゃ、腹も減るわ。


 普段の倍は食べ、落ち着くまで一時間もかかってしまった。コーヒーを一杯飲んだら準備に取りかかった。


「あ、ベルトはご隠居様にあげたんだっけ」


 せっかくだし、新しい拳銃を買うか。グロック以外の拳銃も使っておくのもいいだろう。


 タブレットをつかみ、拳銃を探した。


「FN−ファイブ−セブンMk3MRDってのにするか」


 P90の弾を使った拳銃で、なんだか最新っぽい。ルガー57はロンダリオさんたちが使っているし、こっちを使うとしよう。


「てか、アサルトライフル並みに高いな」


 ミニドットサイトとライト、予備マガジンやホルスターをつけたら二十万円を越えてしまったよ。


 まあ、二百万円はプラスしたし、二十万円くらい許されるだろう。


 買い置きのベルトにつけ、腰に回してみる。うん。そう変わらんな。


 プレートキャリアを装備し、X95をつかんで外に出た。


「臭いが出てきたな」


 気温が高いのか、血を抜いたにも関わらず臭いが出てきている。死体はさっさと片付けるとしよう。


「イチゴ。死体を集めてくれ」


 ミリエルが命令したのだろう。外に出たらイチゴが近くにいた。


「ラー」


 イチゴに集めてもらい、山となった死体にガソリンをかけて燃やしてやった。


 燃え尽きるまで見守り、鎮火したら念のため消火剤をかけて回った。


「こんなものか」


 終わったらブラックリンを出してきて山を下りた。


 村総出で穴を掘り、えっちらほっちら死体を穴に放り投げていた。


「満杯にせず、ガソリンをかけて燃やせ。バデットになられたら困るからな」


 生焼けでも肉体が破壊してくれるなら動けなくなる。それで、バデット化は防げるだろうよ。


 その日は片付けに終始し、夜中になってやっと終わった。


 皆くたくたになったので、見張りはイチゴにさせて眠りについた。


 オレも村の中に泊めてもらい、朝までぐっすり眠ってしまい、起きたら十時を過ぎていた。


「おはようございます。ちょっと早めの昼食としましょうか」


 ミリエルが料理を運んできてくれ、ついでだから昼食ミーティングをすることにした。


「片付けも終わったし、首長を連れて領都に帰るとしよう」


 何百匹かは逃したが、依頼は完遂した。二百万円はプラスにもなった。職員も四、五十万円は儲けた。まずまずと言っていいだろう。


「あれを連れていってどうするのだ?」


「観衆の前でご隠居様に殺してもらいます」


「わしにか!? 捕まえたお前がやるものだろう?」


「いえ、ご隠居様にやってもらいたいんです。万が一に備えてね」


「万が一の備えとは?」


「またバデットゴッズがやってきたときのためです。銃を使える者がいたらそう恐れる必要もないですからね」


 G3を取り寄せてご隠居様に渡した。


「これはG3。バトルライフルと言うものです。これならバデットゴッズの行動を奪うことができます。ご隠居様の配下に渡して備えてください」


 ご隠居様なら預けても大丈夫な人だと理解できたし、カリスマ性もある。バデットゴッズが押し寄せても十二分に指揮をしてくれるだろうよ。


 それに、駆除員以外が倒したとき、報酬がどうなるか知っておきたい。すべてがご隠居様に入るのか、七割だけなのか、あのダメ女神はそういう大事なこと教えないからな。


「ほぉう。なんだか武骨だが、力強さを感じるな」


 この年代はG3が好みなんだろうか? カインゼルさんもG3ばかり使っているし。


「ミリエルは先に戻っててくれ。村長に挨拶したらオレはイチゴとこの一帯を見てから回る。もし、残りが固まっていたら榴弾を落としてやるよ」


 次のリーダーが立ったなら生き残りを集めているはず。なら、そこに榴弾でも落とさせていただきましょう。


「わかりました。無理しないでくださいね」


「早く帰って酒が飲みたいから無理はしないよ」


 とにかくビールを浴びるほど飲んで疲れを吹き飛ばしたい。もうゴブリン駆除も徹夜もごめんだわ。


「さっさと終わらせてコラウスに帰るとしよう」


 なんだかもうコラウスが故郷に思えてきた不思議。実質、一年もいないってのにな。待っててくれる人がいるってのが大きいのかね?


「あ、帰る支度があるから二日は滞在する。やり残しがあるなら済ませておけよ」


 プレートキャリアから金貨を一枚出してローガに渡した。


「ありがとうございます!」


 全員が立ち上がり、一斉に頭を下げて感謝してきた。お前ら、どんだけだよ?


 ミリエルはキョトンとしていたが、まだ若い君は知らなくていいことだよ。

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