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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第11章

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479 巨人になれる指輪

 やっと腹が満ちたら眠くなった。


 そのまま眠ってしまう前にシャワーを浴び、五百の缶ビールを飲んで中央ルームのソファーで眠りについた。


 清々しく、ではなく、腹が減って目覚めてしまった。


「この指輪、完全に呪いの指輪だな」


 巨人になるのってどんだけエネルギーを消費すんだよ? 昔のラダリオン以上に食ってないか?


「おはよう。たくさん作っておいたわよ」


 これからパーティーでも始めようかと思うくらいの料理がテーブルに並べられていた。


 シャワーを浴びて目を覚ましたらテーブルについて食事を始めた。


 食ったらすぐ指輪にエネルギーが流れているのか食べても食べても腹一杯にはならない。テーブルいっぱいの料理をすべて平らげてしまった。


 服を捲って腹を見るが、見事に六つに分かれた腹があるだけ。どこに消えたんだよって感じだ。


「これでも足りないか。昨日のケーキが残っているけど、食べる?」


「ああ。まだ入りそうだしな」


 指輪にエネルギーが貯まるのかわからないが、とりあえず食えるだけ食っておくとしよう。


 ケーキもすべて平らげ、ちょっと満足したような感じになった。


「まだ入りそう?」


「そうだな。腹七分、ってくらいかな?」


 あともう少し食いたいな~って感じだ。


「じゃあ、ビュッフェじゃなくデカ盛りのを買ったらどうかしら? 昔はラダリオン用に買っていたんでしょう」


 あー買っていたな。すっかり忘れてたわ。


「今の感じからして十キロを食べたら七分みたいだし、二、三キロのを三品買えばいいんじゃないかしら?」


「なるほど。そのほうがいいかもな」


 食っている感もあるし、味に変化もあるから飽きることもないだろう。


「でも、一食に数万はかかりそうだな」


 一食二万としても一日六万だ。一日十二匹は駆除しないといかんな~。


「ちなみに指輪を外すとどうなの?」


 そう言われて指輪を外してみたら食欲がなくなってしまった。


「……やっぱり、指輪にエネルギーを吸われているみたいだ……」


 指輪を嵌めたらまた食欲が湧いて出てきたよ。


「それならわたしがつけたらどうなるのでしょうか? その指輪、別にタカトさん専用ってわけじゃないですよね?」


 と、いつの間にかミリエルとラダリオンが起きてきていた。


「あー、オレ専用とは言われなかったな」


 まあ、元々細かく説明してくれるダメ女神じゃないがよ。


「わたしにつけさせてください」


 と言うのでミリエルに渡し、人差し指にすんなり嵌められた。


「……どうだ?」


「なにか、巨人になれる気がしてきました──」


 と、グゥ~とミリエルの腹が鳴き出した。


「こ、これまでに感じたことないくらいお腹が空き始めました」


 とりあえずタブレットでデカ盛り料理を買った。


 約二キロの揚げ物全部乗せ的なカレーだ。通常ならミリエルには食えない量だが、十分もしないで完食してしまったよ……。


「ど、どうだ? 腹一杯になったか?」


「いえ、まだ入りそうです。なんだか怖くなってきました……」


 そりゃそうだ。食っても食っても腹が満ちないとかホラーでしかないよ。


「わたしにも嵌めさせて」


 次はミサロに渡し、次は五キロのナポリタンつきオムライスを買った──ら、十五分で完食してしまった。


「こ、これは確かに怖いわね。食べている感覚はあるのにお腹に溜まる感覚がない。なのに空腹が襲ってくるんだから」


「これは、巨人になるエネルギーが貯まるまで食べなくちゃならないのか?」


 そんなんだったら一日中食べてないと追いつかないんじゃね?


「食費が大変なことになりますね」


「まあ、そこは仕方がないだろう」


「あたしが料理を大きくしたらいいんじゃない?」


 と、ラダリオン。それだ!


 場所を巨人たちが建ててくれた家に移し、デカ盛り料理をラダリオンに大きくしてもらった。


「なかなかエグい光景だな」


 それ以上に完食できたエグさに震えが起こる。軽く十キロはあったぞ……。


「どうです? お腹は満ちました?」


「満ちた感じはないが、空腹はなくなったな」


 食後二時間くらい過ぎた感じかな? オヤツが食べたくなる腹具合だ。


「まあ、巨人になれる感じはするし、一回巨人になってみるか」


 そして、最大の懸念は服や装備まで巨大化してくれるかどうかだ。ラダリオンの腕輪と同じならいいが、ダメ女神製ってのが一抹の不安を感じてしまうのだ。


 ……体だけ大きくなって、服は破けましたではただの変質者だよ……。


 とりあえずラダリオンにバスタオルを用意しててもらい、巨人になってみる。


 ラダリオンの腕輪のように操作することはなく、念じれば巨人になれるものだ。


「ほっ。ちゃんと服も巨大化したか」


 グロックを抜いてテーブルに置くが、それだけ小さくなることはない。ラダリオンの腕輪でも検証したが、大きくしたものは小さくなることはなく、タブレットで買ったものは十五日で消滅したよ。


 この指輪もそうだとは言い切れないが、まあ、すぐに小さくならないのらなら構わないか。


「八メートルちょっとくらいか?」


 ラダリオンは約六・五メートル。ん? またちょっと成長してないか? なんかこのままだと抜かされそうだな……。


「大体元の約五倍か。せめて十メートルは欲しかったな」


 三分したら元のサイズに戻った。


「……腹の減りはあんまり変わらんな……」


 ミリエルにも渡して巨大化してもらい、また三分したら元のサイズに戻ってもらった。


「ちょっとお腹が空きました」


 今の感じからして二、三十キロ食えば十分は巨人になれているみたいだな。あとは後々検証していこう。


「さて。ビシャにワイニーズ討伐をやるか訊かないとな」


 帰ってきてもやることいっぱい。さっさと終わらせて夏までのんびりするとしよう。

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