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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第10章

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461 祝賀会

 約三ヶ月振りにラザニア村に帰ってきた。


 懐かしいって気持ちよりホッとする気持ちのほうが強い。ここが第二の故郷になっているんだろうよ。


「まずは村長に挨拶にいくか」


 ラザニア村の村長は人間。川を隔て隣接する村だ。


 人間側の出入り口から入り、村長に帰ってきたことを告げた。


 まあ、あまり付き合いのない人なので、挨拶したらすぐにあとにする。


 巨人のところはあとにする。ラダリオンがいないと危険だからな。


「母上やミロルドから聞いてましたが、結構発展してるんですね」


 オレもそう思うよ。この三ヶ月の間になにがあったのよ? 雪、結構降ったよね。なんで家が何十と建ってんの!?


「発展するときは驚くくらい早いな」


 中央通りみたくなっている石畳の道を歩き、館に向かう。


 あれ? 館ってこんな感じだったっけ? 三ヶ月前の記憶となんか違うように見えるんだけど。


 館に入ると、職員たちが迎えてくれた。


「マスター。お帰りなさい」


 アシッカにもいった職員もいるが、無事帰ってこれたんだと思えてくるよ。


「ただいま。長いこと留守にして悪かった。館を守ってくれてありがとうな」


「いえ、マスターの苦労を考えたらのんびりしてたのと同じですよ」


「ええ。忙しくなるのはこれからですよ。ゴブリンの目撃情報が入ってきてますからね」


「冒険者ギルドでも聞いたよ。明日から、いや、今日は無事帰ってこれたことを祝って席でも設けるか。急ぐ仕事はないよな?」


「はい。ありません」


「なら、今日の夜は大いに食べて、大いに飲むとしよう。皆に伝えてくれ。場所はどうするかな?」


 あの家を考えたらかなりの数になるはず。館の食堂では手狭だろうよ。


「館の前でいいと思いますよ。パイオニアを何台か停められるよう広くしましたから」


 あー確かに広くなってたな。言われなきゃ気がつかなかったよ。


「わかった。十八時から開始としよう。あ、誰か部屋を用意してくれ。サイルスさんの息子を預かることになった」


「わかりました。すぐに用意します」


「ミルド。部屋で休んでてもいいし、周りを見るのもいい。時間まで好きにしてていいぞ」


「はい。わかりました」


 オレは館の外に出てそこからホームに入った。


「ただいま」


 ホームには何度となく入っているが、ラザニア村から入ることで帰ってきた感が出てくるよ。


「お帰りなさい」


 迎えてくれたのはミリエルだけ。二人はいないのか?


「ラダリオンは村でミサロは館の厨房にいってます」


「そっか。急で悪いが、今日の十八時から館の前で祝賀会をやることに決まった。職員たちを労ってやるとしよう」


「わかりました。なにを準備しましょうか?」


「いや、ホテルのディナービュッフェを買うよ」


 一人一万二千円コースで、酒とジュースが飲み放題。まあ、サーバーとかはさすがについてこないが、瓶のヤツならついてくるのだ。


 メインは日本酒だが、ウイスキーもついていて、なんと響や山崎、白州と言った飲んだこともないジャパニーズウイスキーまでついていた。


 これを見つけたときは歓喜したね。こんな裏技でジャパニーズウイスキーが飲めるんだから最高すぎる。ただ、ディナービュッフェだったのでなかなか買えなかったんだよね。


「シャワーを浴びてからディナービュッフェを買うよ。ミリエルはテーブルとか出しておいてくれ」


「わかりました」


 すぐに外へ出ていくミリエル。ちょっと素直すぎて心配だが、まあ、今はありがたいと納得しておこう。


 気持ちを切り替えてシャワーを浴びたらディナービュッフェを買い、戻ってきたラダリオンたちと外に出した。


「タカトさん。我々も誘っていただきありがとうございます」


 商人を代表してダインさんがお礼を言ってきた。


「いえいえ。商人の方々にはアシッカ復興に人力を注いでもらいましたしね、職員ともども戦友みたいなものですよ」


 それぞれの利益で動いていただろうが、それはこちらも同じ。利益で繋がった関係だ。だが、それはそれ。これはこれだ。協力してくれたのだからそのお礼くらいしないと罰が当たるってものだ。


「そう言っていただけると助かります」


「今日これなかった方には酒でも渡してください。十五日は消えませんからね」


 ディナービュッフェの他にもビールや焼酎を飲み切れないほど買った。余ったらボーナスとして持っていけ、ってことを考えた。持ってってくれるのなら助かるってものだ。


「マスター。大体集まりました」


 職員がどれだけいるか知らないマスター。それがオレ。シエイラの言葉を全面的に信じて皆に酒を配った。


 酒を配り渡ったら皆がオレに集中する。いや、挨拶とか考えてないんだけど!


 とは言え、なにか言わないと締まらないか。


「面倒なことは言わない。アシッカ遠征ご苦労様。無事に帰ってこれたことが一番だ」


 ビール缶を高々と掲げる。


「カンパーイ!」


 オレが叫ぶように言うと、皆も負けないくらいにカンパーイと叫んだ。


「さあ、飲め! 食え! 騒げ! 生きて帰ってきたことを喜べ! また明日からゴブリンを駆除するぞ!」


 そのための祝賀会。今夜は無礼講だー!

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