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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第10章

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458 いたんだ!?

 起きたら昼を過ぎていた。


 はぁ? どーゆーこと? ここはどこ? わたしは誰? 


 グルグル巡る疑問に目を回していると、部屋のドアが開いてサイルスさんが現れた。


「起きたようだな。水飲むか?」


 差し出されたコップをもらっていっき飲み。気持ち悪いのが少し和らいでくれた。


「……酔い潰れたんだった……」


 思い出した。領主代理と酒を飲み、あれもこれもと飲んでベロンベロンになったところまで、だけど。


「まずはホームにいって酔いを冷ましてこい」 


 サイルスさんの提案を受け入れホームに入った。


 ミサロやミリエルからなんか言われたが、それを頭に入れる余裕はなし。適当に返事をしながら風呂場に向かい、熱々のシャワーを浴びた。


 三十分くらい浴びたら落ち着け、酔いも引いてくれた。


 服から回復薬中を一粒取り出して飲み込んだ。


 しばらくして気持ち悪いのは消えて、体が軽くなってくれた。フー。


「……領主代理、バケモノだな……」


 酒豪なのはわかっていたが、あそこまで飲むとは思わなかった。絶対、致死量を飲んでいたぞ……。


 ウイスキーなんてアルコール度数の高い酒をストレートで飲み続けるとかあり得ない。確実に一リットルは飲んでいたぞ。三段階アップしたオレですらハイボールにして一甁飲むのがやっとだった、はず。ダメだ。そこから記憶にございません。


「……回復薬が効いたってことは体壊していたな……」


 こんなことやってたら酒で死にそうだな、オレ。


 念のため回復薬中をもう一粒飲んでおく。回復薬は飲みすぎても体に異常を引き起こすことはないだろうかな。あったらダメ女神を恨みながら死んでやるよ。


「タカト、大丈夫なの?」


「すまない。領主代理と飲み明かしていた。詳しいことは帰ってから話すよ」


 回復したとは言え、気分爽快ウェーイ! にはなってない。時間を置かないと説明できることもできないよ。


 外に出ると、サイルスさんがミルクティーを飲みながら待っていてくれた。


「お手数をかけました」


 城でなにやってんだか。不敬にもほどがあんだろう。


「いや、謝るのはこちらのほうだ。ミシャに付き合わせてしまって。あいつは飲むと止まらなくなるからな。それで何人廃人になったか。さすが女神の使徒だよ」


 うん。次からは領主代理と飲むときは回復薬をツマミにするとしよう。


「オレ、領主代理にどこまで話しました? 記憶が定かじゃないんですよね」


「ちゃんと話をしていたよ。ミシャも覚悟を決めたからお前と腹を割って話したかったんだろう。いつも以上に飲んでいたからな」


 記憶をなくすくらい飲んで腹を割ったことになるんだろうか?


「……そうですか。必要なら力をお貸ししますんで、よろしくと領主代理にお伝えください」


「ああ。伝えておくよ。だが、お前はゴブリン駆除に集中してくれ。領地にゴブリンがいなくなるだけで収入は上がるからな」


「わかりました。春の間はゴブリン駆除に励みますよ。あ、マイヤー男爵様からワイニーズ討伐依頼を受けます。往来の邪魔になるんで」


「ワイニーズか。空を飛ぶ魔物は厄介だが、マンダリンがあると苦に思えなくなるな」


「あと、山黒も巣くっているようですね」


「グロゴールと戦った弊害だな。危機感が湧いてこんよ」


「オレもです。とは言え、油断はしません。やるなら確実にやります。ただ、オレはゴブリン駆除のほうを優先するのでワイニーズ討伐はビシャとメビ、あとはマンダリンを操縦できる者を加えてやらせようと思います」


「あの二人なら山黒くらい平気そうだな」


「二人にはもっと子供らしいことさせてやりたいですが、もうそれも無理でしょう。なら、大人として扱って、信頼する仲間として任せます」


 人間の社会で獣人として生きる場所は作ってやれるが、そこで生きていくのはビシャとメビだ。二人が強くなければ挫けてしまう。ワイニーズや山黒には二人が成長する糧となってもらおう。


「それなら息子を混ぜてくれ。そろそろ実戦を経験させたかったのだ」


「息子? サイルスさん、子供いたんですか!?」


 衝撃的事実なんですけど!


「結婚してんだからいるに決まっているだろう。ちなみに息子は二人いる」


 いや、そんなことまったく感じさせなかったじゃん! 領主代理だって母親感まったく0だし!


「な、何歳なんですか?」


「十四歳と八歳だ。長男はおれとミシャの血を引いているのに魔法に興味を持っていてな、毎日魔法の修業に励んでいるよ」


「跡継ぎにはしないんですか?」


「若い頃は好きなことをやればいい。おれもミシャも落ち着いたのは三十前だしな」


 三十過ぎて未だ落ち着けてない男がここにいますが。


「獣人に偏見は?」


「ない。魔法の師匠はエルフだ。他種族への偏見はない。どちらかと言えばお前と同じでまったく気にしない性格だな。ただ、性格はミシャよりだ」


「……そ、それは、将来が楽しみですね……」


 二人には仲良くしておけって言い含めておかないとな。


「息子さんは城に?」


「ああ。お前さえよければ一緒に連れてってくれるか? 世間を教えてやってくれ。生意気なことを言ったら殴ってくれて構わない。おれが許す。もちろん、ミシャも許している」


 城にいては身分が邪魔をして強く当たれないってことか。まあ、社会勉強として外に出したいんだろうな。


「わかりました。こちらのやり方でいいんなら面倒見ますよ」


「もちろんだ。タカトのやり方で構わない。好きにやってくれ」


 親の許可があるなら好きにやらせてもらうとしよう。まあ、やるのはビシャとメビだがな。

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