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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第9章

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403 第二ラウンド──

 ……ピッ……ピッ。ピピッ。ビー! ビー! ビー!


 眠っていたらプランデットがけたたましく鳴った。な、なんだ!?


「イチノセ。動体反応に感。ローダーと思われます」


 飛び起きたらイチゴが目の前にいて、そう言ってきた。


「ローダー? どこだ?」


「東に二キロ。湖の上空を飛んでいます」


 プランデットをかけて三次元マップを開いて動体反応センサーをつけた。


 確かに大きな反応が移動している。産卵していたのより半分くらい小さい。通常のローダーのようだ。


「タカト、どうした?」


 昨日、酒を飲んでいたサイルスさんやエルフたちが一瞬で起き上がり、オレの周りに集まっていた。さすが厳しい世界で生き抜いてきた者たちである。


「通常型ローダーが現れました。今、巣の辺りに下りました」


「どこを探しても産卵する場所が見つからなかったが、ここがローダーたちの産卵地だったってことか」


 なるほど。確かにここには天敵となる者は存在せず、気温も一定でエサもいる。卵を産むには適したところだろうよ。


「カインゼルさん。マンダリンを建物の陰に隠します」


 タワマンの前は大通りであり、こちらにきたとき見つかってしまう。マナックを入れたばかりのものを潰されたら堪らんよ。ブラックリンはホームに戻します。


「わかった」


 すぐに外に出てマンダリンはカインゼルさんに任せ、オレはブラックリンをホームに入れた。


「ミサロ! 新たなローダーが現れた! ラダリオンとミリエルにも伝えておいてくれ。すぐに戦闘にはならない。状況がわかってから報告するから」


 ガレージですり鉢をゴリゴリやっていたミサロに告げてすぐに外に出た。


 通常型ローダーは下りたところからあまり移動しておらず、動体反応で捉えられるくらいの微かな動きしか見せてなかった。


 ドローンを取り寄せ、すぐに飛ばした。


「カインゼルさん、先に入ってますね!」


 そう叫んでタワマンの中に入った。


「全員、プランデットをかけてください。ドローンの映像を映します」


 スケッチブックに手順を書いて映像を見れるようにする。


 ドローンは湖の上に出ており、旋回させてローダーを探した。いた!


 そちらに向けてローダーを拡大させる。


「昔見たローダーと同じだ」


 あれを生身で倒すとかふざけているよな。対物ライフルを持ってても対峙したくないサイズだぞ。


 通常型だからか、映像のローダーはロスキートに似ている。違うと言ったら色だ。


 オレが倒したのは濃い緑であり、今回のは焦茶色をしている。マルスの町で遭遇したのは枯葉色だったな。


「ローダーの基本、ってことですね」


 あんな十メートルの虫が他にもいるとか嫌すぎるぜ。


「あれも産卵しているみたいですね」


「普通の虫は秋に産んで春に孵化するんだがな。なにかあったのか?」


 そういや、カインゼルさんが暖かいところの虫とか言ってたな。外は雪だし、よく死ななかったものだ。


「なにか弱っている感じですな」


「ああ。脚の一本がなくなっているぞ」


 エルフは目がいいのか、細かいところまで見えているよ。


「弱っているなら好機ですね。どうします?」


 サイルスさんに尋ねる。オレはゴブリン以外凡人なので。ベテランの判断に従います。


「やる。ローダーは倒すべき存在だ」


「わかりました。ローダーに弱点はあるんですか?」


 RPG−7を撃てば弱点もないのだが、あるのなら知っておきたい。なんかまた遭遇しそうな気がするし……。


「まず火には弱い。腹が柔らかい。明るいところでは動きが鈍い」


「火に弱いですか。確かによく燃えましたね」


 腹が柔らかいのはなんかわかる。明るいところで動きが鈍いのは視力がいいからだな。


「夜は動きますか?」


「動くな。おそらく夜行性だと思う」


 明るいのは明るいが、眩しくはない。気温も手頃。虫が活動するには最高の場所だろうよ。


「作戦はどうします?」


「突撃はわたしとタカト、イチゴ。ロズたちドワーフは万が一のときのために後方待機。マイズたちエルフは中距離からの攻撃。目を狙え。カインゼルは狙撃だ」


 スケッチブックに配置を書いて自分たちの役割を確かめ合う。


「カインゼルさん。マンダリンでこの建物の上にいってください。湖が一望できると思うので」


 バレットを取り寄せてカインゼルさんに渡す。徹甲弾入りのマガジン二本も。


「わかった。任せろ」

 

 次はリンクスを取り寄せてイチゴに持たせ、専用のマガジンケースを腰に取りつけた。

 

 オレはEARだ。どうせサイルスさんの援護になるだろうからな。軽いほうがいい。


 準備が整えばドローンでローダーの確認をする。


 産卵を始めたようでケツだかを湖に入れていた。絶好のチャンスだ。


 ドローンを戻したらサイルスさんを先頭に湖に向かった。


 一キロの距離なので十分くらいで到着。エルフたちは林の中を移動させ、突撃組のオレらは切り開いた道を進んだ。


「ローダー、未だに産卵中です」


「どうせならどのくらい時間がかかるか知りたいところだが、そんな余裕もないな。ここから頭は狙えるか?」


「問題ありません。イチゴ、ローダーの頭を狙え」


「ラー」


 リンクスを構え、照準を合わせたら引き金を引いた。


 さあ、第二ラウンドだ!

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