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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第29・5章

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1507 *ミシニー* 16

 ロンレアまであと少しだからか、お酒を飲む者がそれなりにいた。


 わたしも一緒に混ざって飲みたいところだが、まだ肉は落ちてはいない。腹をつかめば肉がぶにょんと指に挟まっている。


「……結構、粗食を続けていたんだけどな~……」


 駆除請負員カードで買ったものは十五日で消えるのに、肉に変換されたら少しも消えてくれない。なんの業かしらね?


 夜の見張りは隊商でやることに。盗みが起こらないように見張るものだった。


 久しぶりにカロリーバーを噛り、長い夜を過ごした。


 旅慣れていないクレンジルク商会は、他が動く前に用意して出発した。


 先頭を進んでいると思ったら、もっと早く出発した隊商がおり、かなり先まで馬車の列が伸びていた。


 道の両側は森になっており、二時間くらい進んだら森が開けた。


「トラクターが走っているわね」


 そう言えば、ミサロもこちらにきているんだっけ? 最初の頃に見たていどだから、肌が緑色ってことしか知らないわね。


 いや、完全な人型のゴブリンが館にもいたっけ。会ったらわかるかしら?


「広大な農地になりそうね」


 一時間進んでも農地が途切れない。なにかを植えている者も見えてきた。


「うん? 空堀?」


 巨人の腰までありそうな堀が現れ、なんか巨大な鳥が何匹か放たれているのが見えた。


「ミシニーさん! 魔物でしょうか?」


 見たことがないマヤジさんが走ってやってきた。


「ガーグルスって巨大な鳥ですね。巨人が飼っているものだから大丈夫ですよ」


 わたしも何回かしか見たことがないものだ。


「狂暴ではありますが、飛ぶことができないものです。堀が深いし、幅もあるので飛び越えることはできないでしょう」


 強くはあるが、銀印の集団なら倒せるくらいだ。わたしも一回くらいは倒したことあるはずだ。曖昧だからそんなに強くはないはずよ。


「結構いるわね」


 十五、六はいるかしら? 巨人にしか飼えないものよね。タカトはこういう先見があるから凄いわ。


 戦闘能力ではなく別の力で生き残っている駆除員でしょうね。サオリもそんなタイプだったし。


 進むにつれ、人の姿が多くなり、港町が見えてくると隊商で溢れ返っていた。


「そんなに商売が盛んなの?」


 都市国家から物が流れてくるとは言え、こちらからいけるわけでもない。船で運んでくるのだからこんなに盛んになるとは思えないんだけどな~。


「ミシニーさん。ありがとうございました。無事到着しました」


 隊商広場に馬車を停めると、マヤジさんがやってきて感謝を述べられてしまった。大したことしてないのに。


「運がよかっただけよ。帰りは護衛はできないけど、あの様子なら鉄印の冒険者でも構わないかもね」


 わたした乗せてもらう代わりに護衛してただけ。依頼料が出ているのかも知らないわ。


「はい。そうします。金印の冒険者を銀貨一枚で雇えたのですから」


 銀貨一枚かい! やっすいとかのレベルじゃないな! いやまあ、いいんだけどさ……。


「これは別れの挨拶。皆で飲んでよ」


 マヤジさんに紙パックのワインを三つ渡した。なんとか我慢したものだ。


「ありがとうございます! 皆でいただかしてもらいます!」


「じゃあ、またね」


 せっかくだから港町を見ていくかと、マヤジさんたちとは隊商広場で別れた。

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