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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第29・5章

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1480/1604

1481 *ラルズ* 下

「へー。こんなところもあるんだな」


 滝周辺の風景を見て感嘆な声を上げた。森ばかりに見慣れたからこの滝は新鮮だろうよ。おれもしばらく見惚れていたからな。


「ああ。水は豊富だからか、ゴブリンの数も凄かったよ」


 八十キロだからこちらにやってくるかもしれん。また稼げるといいな~。


「ラルズ。休んでいるところすまんが、マベルクが話したいそうだ。きてくれ」


「わかりました!」


 セフティーブレットで生きていくと決めたのだ、自分の立場をよくするために動く。ロンダルクさんたちから教えてもらったことだ。


 一応、ガンベルトをして向かった。


「失礼します!」


「悪いな、休んでいるところを呼んで」


 職員のテントにはマベルクさんとお嬢、あと、職員がいた。


「大丈夫です! 仕事ですから!」


「ふふ。若いのに偉いな。それでなんだが、明日ラダリオンを連れてこの滝に向かってくれ。ラダリオンに駆除してもらいながら山に発信器を打ち込むんでな」


「よろしく」


「はい! わかりました!」


 お嬢の強さはよく知っている。一人でも問題はない──が、なんでまた?


「山があるなら通信をより遠くに飛ばせる。そこに灯台を築くことになった。タカトの指示だ」


 あー。お嬢はホームでマスターと会えるんだったっけ。


「そろそろ三十日になる。タカトがくるのも時間の問題だ。ラダリオン一人でも問題ないってわけだ。ラルズは山に発信器を打ち込んでくれ」


 お嬢がいるならなんの心配もない、ってことか。


「わかりました。他にやることはありますか?」


「発信器を打ち込んだらしばらくは周辺の観察を頼む。異常があればすぐに逃げて構わない。安全第一、命大事にだ」


 下手な手柄や見栄より自分の命を優先させる。セフティーブレットではこれが徹底される。


「はい! 安全第一、命大事にします!」


「よし。明日のためにゆっくり休んでくれ。食いすぎたりするなよ」


「気をつけます!」


 敬礼してテントを出た。


 一旦、自分たちのテントに戻ったらベレン2とマガジンに弾入れをした。


「急にどうした? なんか作戦か?」


「ああ。明日お嬢を送ることになった」


 別に秘密ってわけでもないのでさっきのことをミギスに教えた。


「海兵隊の人たちが悔しがりそうだな」


「あっちは稼いでないのか?」


「なんか暇してたな。ゴブリンもいるところといないところがあるみたいだ」


 へー。そうなんだ。どこにでもいる害獣かと思ったよ。


「ラルズ。相変わらず手入れが下手だな。まずは埃を払ってからだ」


 手入れマニアなミギスに横から奪われ、危うく夕食を逃すところだった。お前は海兵隊にいけよ!

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