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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第29・5章

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1477 *ラダー* 報酬

 ゴブリンはどんどんやってくる。


 なのに恐怖はまったくなく、歓喜だけが体の奥から湧いてきた。


 ……あぁ、これがゴブリンハイってヤツなんだな……。


 ゴブリン駆除に参加したことがある職員は必ず経験する高揚だと言っていた。


 聞いたときはなんだそれ? と思ったが、今ならわかる。これは高揚する。ハイになる。楽しい!


 数はおれたちのほうが圧倒的に少ないのに、魔弾で圧倒している。


 とは言え、永遠に撃てるわけでもなし。タイミングよくルンを交換しなければならない。訓練で徹底されたよ。


 EAR本体の魔力がなくなれば差しているルンから魔力が供給される。充填されるまで約二分。二分もしないで撃ち尽くしてしまうのでベレン2に持ち換えた。


「各自、魔力残量に気をつけろ! 下手ると報酬をラダリオンにかっ去られるぞ!」


 同年代なのにマベルクはいつも冷静だ。おれらのように冒険者上がりじゃないのに何度も死線を潜り抜けたかのよう貫禄だ。


「残弾数に気をつけろ! 声をかけ合え! 一人占めするには早いんだからな!」


 マスターに気に入られるだけはある。あんなことおれには言えんよ。


 マガジン交換に手間取るが、ベテランの職員もいるので三十メートル内に近づけるゴブリンはいない。


 その間にEAR本体に魔力が充填。空のルンを交換して魔弾を放った。


 長いような短いような、ゴブリンも無限ってわけでもない。こちらの弾が切れる前にゴブリンの勢いがなくなってきた。


 EARの魔力もなくなり、またベレン2に持ち換え、単発に切り換える。


「ゴルダ! 前に出ろ! 撃ち漏らしに止めを刺せ! 職員はEARに魔力を充填。ゴルダたちを守れ!」


 ベレン2は地面に置き、ルンを交換した。


 魔力が充填するまで、グロック17を抜いてドワーフのあとに続いた。


「海兵隊は櫓から射撃を頼む」


 マベルクもグロック17に持ち換えて前進した。


「油断はするな! 見落としはするな! 死んだらせっかく稼いだ報酬を使えんからな」


 そうだ。戦いが終わって油断して死んだヤツを何人か見てきた。あんな失敗は御免だ。慎重に進み、プランデットでゴブリンの生死を確認していった。


 神経がすり減り、なんとか暗くなる前に生き残りに止めを刺すことができた。ふー。


「夜は海兵隊に任せる。報酬で酒を飲むなり美味いものを食うなり好きにしろ。ただ、明日はゴブリンの片付けだ。二日酔いだからって容赦しないからな」


 そうだった。ゴブリン駆除が終われば死体の片付けだった。 


「楽ありゃ苦ありだな」


「報酬を見たら笑いが出るさ」


 マベルクにバンと背中を叩かれた。まさにその夜、請負員カードを見て笑ってしまった。ス、スゲー!

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