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キマグレ時〜イツカノ日〜

作者: 雨音れいん


春はキマグレ

キマグレに雨を降らし

キマグレに雪を降らし

キマグレに花吹雪が舞う


今年もまたひと雪降らすのか

キマグレに…


咲きかけた蕾の上に

雪を降らし

凍える花々

けれど

花の命は思っているより強く

簡単に蕾を落としはしない

静かにそこで

咲くことをやめ

一度眠りに着き

“その時”を待つ


無理に咲こうとはせず

仮死状態のように

息を潜める

太陽のぬくもりが雪を溶かすまで

その時が来たら

それを合図に

再び目覚める


呪いから解き放たれた

眠り姫が瞼を開けるように


ふわりと 


でも力強く


 花弁を広げ





  咲き誇れ

  

  『春の花』


 凍える日に終わりを告げて



  咲き誇れ


  『春の花』



イツカ


  その日が来たら…






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