新・智頭急行
「どこか田舎のローカル線がいいな。地方の活性化だ。」
「ネットで検索してみましょう。地方貢献ね。」
望と希は、次なる路線を求めてネットを検索してみた。
「新・智頭急行! これにしよう!」
「兵庫県と岡山県と鳥取県の間ね! 面白そうね!」
こうして次の路線は新・智頭急行に決まった。
「今回の駅クエストは、前回の大義名分の続きです。」
「前回は、「渋谷神の大義名分」と「希が襲われた」が混じって見苦しかった。」
「そういうことで、神様の言い分だけにしましょう。」
2つの話を分離完成。
「ようこそ、夢の国へ。」
「あなたが神様!?」
「はい。私が渋谷神です。よろしく、望。」
神様は、意外にも普通に神様といった感じだった。
「あなたを神の国に招いたのは私です。それに望も夢の国に行きたいと願ってくれましたからね。」
確かに望は夢の国に行きたいと願ったのだった。
「神様、どうして俺を夢の国に招いてくれたんですか?」
望は疑問だった。なぜ自分が神様のいる夢の国に招待されたのか。そのおかげで亡くなってしまった両親や、存在すら知らなかった妹にも会えたのだから。
「それは、あなたが人間として生きているからです。」
「はい?」
「あなたは神の生み出したアダムとイブのように喜怒哀楽の感情を表現して、神の望んだ人間らしく生きているからです。」
「まったく意味が分かりません!?」
神の言葉は、望の弱い頭では理解できなかった。
「最近の人間は、歩いていてもスマホ、食事をしている時もスマホ、電車に乗ってもスマホ。今の人間は、スマホに支配されています。」
神様は嘆いていた。人間は自ら生きることの喜びを放棄していると。
「望、あなたは他人と会話したのはいつだ?」
「今朝、じいちゃんとばあちゃんと希としました。あと夢の国で、亡くなった両親と妹? それに渋谷天使とも会話しました。」
望は、多くの家族や友達など多くの人々の優しさに溢れていた。
「望、あなたは幸せですね。」
「え?」
「最近は、人と会話を交わしたことのない人ばかりです。」
「なんですとー!?」
昔の日本人らしく家族に囲まれて暮らす望の生活は、孤独な現代人の生活とは罰世界に幸せな者だった。
「現代人は、文字だけのやり取りをする者を友達といい、本当は一人ぼっち。」
「そう言われてみれば、学校の休憩時間は、みんなスマホばかりいじって、誰とも話をしていないような。」
「それは望が一人じゃないからですよ。」
休憩時間に大声を出して教室を走り回っているのは、望と希の二人だけである。
「人と人とのコミュニケーションが無くなり、スマホばかり見て、スマホに生命エネルギーを吸い取られ、人の心を無くして、喜ぶも悲しみも、愛すら知らずに、夢も希望も無くして、人間が化け物に変わってしまいます。」
望たちは、EiMの第3話の構想を練りながら、東京から新・東海道新幹線にの乗って移動した。
つづく。




