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LAWS  作者: 渋谷奏
55/102

JRS2 初めてのスマホ

「日本大通り! キター!!!!!!!」

 望と希は、いつも元気いっぱいである。この元気が多くの人に「私も頑張る!」と思ってもらえたら嬉しいな。

「元気、明るいをはき違えてないか!?」

「もう恥ずかしくて一緒に歩きたくない!?」

 JRSの目覚ましとホープは、AIだが常識を持ち合わせている。時に明るい性格とは、常識からかけ離れているのだ。

「で、キャラクター作りの続きと。」

「現在の自分は、自分が歩んできた過去の時間から形成されている。嫌な人間にも1人でも出会えば、人間の弱い心は、歪んでしまう。本当に脆くて悲しい生き物である人間は。」

「ああ~、不条理や人間の心の弱さ、心の叫びは、歌の歌詞を作詞するようなものだな。表に出る売れる歌は事務所の力だけど、本当に良い歌は、売れなくても聞いている人の心に届く。だから、歌は暖かいんだ。だから、もう少し、もう少しだけ、がんばって生きてみようかな。」

「歌は、心に勇気を与えてくれる。」

「たった一つ、たった一曲だけでいい。もし好きな歌が1曲だけでもあれば、人は生きていける。きっと自殺しちゃう子は、好きな人や、好きな歌に出会うことができなかったんだよ。」

「そうだね。次の約束があれば生きていけるもんね。」

「物語? 小説? 話が進むより、呼んでいて勇気をくれたり、元気をくれる系、読んで「私も頑張れる!」系を読みたいんだろうね。」

「親も、教師も、兄弟も、友達も、世の中は腐っているから、物語の中だけは現実逃避がしたい。物語の中だけは自分を理解してほしい。物語の中だけは、冷たい現実と違って自分を癒してほしいんだろうね。」

「超ヒット作、でも主題歌は売れなかった。歌手に実力がない。駄作、視聴率はない。でも主題歌だけは売れた。歌手に固定ファンがいる。両方良いなら良し。両方ダメだな終わり。」

「例えば。」

 誰かに言ってもらいたかった。

「笑っていいんだよ。」

 救われた。救われたような気がした。自分は笑っていいんだ。自分は生きていていいんだと生まれて初めて感じた。

「そんな感じ。」

 比重を物語の進行から、人の心の共感や歪みに置くと、今まで使っていないような物語になるわな。

「さまよえる日本大通り人レベル9! 突破!」

 望たちは、さまよえる日本大通り人レベル9を倒した。

「さあ! 列車に乗ろう! 次の駅へ行こう!」

 望たちは、次の駅を目指すのだった。

 LAWS国家試験第4次。新・みなとみらい線。開始は、午前10時。現在15時。残り時間は1時間。残りは1駅。

 つつき。

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