最後の1時間
「いらっしゃいませ! 新・羽田空港へ!」
「よろしく! 駅娘? それとも空娘?」
望たちは、新・東京モノレールに乗って、最終目的地、新・羽田空港にやって来た。新しく名称に「新」をつけ出すと飽きるまで遊んでしまう。
「新・東京モノレール駅にいるのが駅娘です。アハッ。」
「新・羽田空港にいるのが空娘です。エヘッ。」
駅娘に空港娘、何にでも娘と語尾に着ければ新種のキャラができる法則。机娘、鉛筆娘、レンジ娘、水着娘、選択娘、覗き娘、なんでも対応できる。
「悪いが1時間で2駅を突破しないといけないので、駅娘とも空娘とも遊んでいられないんだ。さあ! 駅クエストを始めよう!」
「突破したら、空港の滑走路に飛空艇を探しに行くんだ! ワッハッハー!」
望たちには、目的意識があった。
「残念なお知らせです。」
「はい、残念なお知らせです。」
「二人そろって何を言う!?」
「さまよえる新・羽田空港第1ビル人レベル500と、さまよえる新・羽田空港第2ビル人レベル500が合体して、さまよえる新・羽田空港人レベル1000になりました!」
「なんですと!?」
「レベル1000!?」
2駅が1駅になり、合わせてレベルが1000になってしまった。これも残り1時間で2駅を突破するための可及的速やかな処置である。
「さすがにレベル1000は倒せないだろう? 恐るべし、さまよえる羽田空港人レベル1000だ。」
「どうするのよ!? 私の見たかった飛空艇は目の前に止まっているのよ!?」
さすがの望たちも、相手のレベルが初の1000越えなので、ビビっている。
「よし! こうなったら、破れかぶれだ! 特攻あるのみ!」
「勝っても、負けても、飛空艇に乗って帰ってやる!」
望と希は、開き直る。
「二人合わせて、希望! くらえ! 天空斬り!」
「ガオー!?」
望と希の攻撃で、さまよえる羽田空港人レベル1000を倒した。
「おめでとうございます! LAWS国家試験3次、合格です!」
望たちは、LAWS国家試験3次にも合格できた。
「おお!? 意外に倒せてしまった!? いったい天空シリーズのレベルはいくつなんだ!?」
それは秘密である。
「飛空艇!? 待って!? 私の飛空艇ちゃん!?」
新・羽田空港に停まっていた飛空艇が全て飛び立ってしまった。
「ガッカリ。なんのために、ここまで頑張ってきたのか。とほほ。」
乗りたかった飛空艇に乗れなかったので落ち込む希。
「泣くな。希。まだ僕たちには、空を飛ぶ方法があるぞ。」
「え?」
「はばたけ! 天空の鎧の翼!」
天空の鎧の翼が羽ばたき、望と希を空に舞い上がらせる。
「す、すごい!? 私、空を飛んでいる!?」
「どうだ? 飛空艇よりもすごいだろう。」
「うん! すごい~!」
希は自分の夢であった飛行艇には乗れなかったが、空を飛ぶことには成功した。
「うわ~! きれいな空! 新・東京の街が小さく見えるよ!」
「よし! 家まで飛んで帰ろう!」
「うん! ありがとう! 望!」
こうして二人は空を飛んで帰路に旅立ったのだった。
つづく。




