嫉妬
「新橋駅! 突破!」
望たちは、さまよえる新橋人レベル15を倒した。
「次の駅へいこう! 電車に乗ろう!」
「またね! 駅娘!」
「がんばってくださいー!」
「ありがとうー!」
望たちは駅娘に見送られて、黄色い電車に乗り、次の駅を目指すのだった。
「銀座駅! 突破!」
望たちは、さまよえる銀座人レベル17を倒した。
「次の駅へいこう! 電車に乗ろう!」
「またね! 駅娘!」
「応援してますー!」
「ありがとうー!」
望たちは駅娘に見送られて、黄色い電車に乗り、次の駅を目指すのだった。
「京橋駅! 突破!」
望たちは、さまよえる京橋人レベル19を倒した。
「次の駅へいこう! 電車に乗ろう!」
「またね! 駅娘!」
「これでいいんでしょうか?」
「これでいいのだ。」
望たちは駅娘に見送られて、黄色い電車に乗り、次の駅を目指すのだった。
LAWS国家試験2次が開始して、10時間。残り9時間。現在、15時。現在、10個目の京橋駅を突破。残り9駅であった。
「楽勝! 楽勝! この調子なら、銀座線クエストは簡単に突破できそうだな!」
「遅れを取り戻したわよ! 残り9時間で、9駅! これなら試験の合格も見えてきたわね!」
望と希は、LAWS国家試験に余裕で合格できそうなので、気持ちが緩んできた。
「日本橋に着いたら、百貨店に行きましょうよ。」
「そうだな。僕もトイレに行きたいし。」
LAWS国家試験の最中なのに浮かれている望と希を見つめる視線が2つあった。
「ジーッ。」
JRSの目覚ましとホープである。
「怪しからん! 神聖な試験の最中に、カンニングだと!」
目覚ましとホープを遠隔操作して、楽しんでいる望と希の映像を見ているLAWS国家試験の試験管たちがいた。
「これでは試験ではなく、ただのデートではないか!?」
「許せない! 私には彼氏がいないのに!」
「そうだ! そうだ! AIの恐ろしさを思い知らせてやる!」
「こいつらは死刑でいいでしょう。ポチットな。ニコッ。」
LAWS国家試験のプログラミングが、イージから、ハードに書き換えられる。
「着きました! 日本橋! ヒーハー!」
望たちは日本橋駅に着いた。
「大変です!? 皆さん!?」
なぜか日本橋の駅娘が慌てている。
「どうしたの?」
「実は、さっきまでレベル21だった、さまよえる日本橋人のレベルが、一気にレベル35まで上がっています!?」
「なんだって!?」
カップルでイチャイチャする望と希に嫉妬したLAWS国家試験の試験管たち。風雲急を告げる展開に突入した。
つづく。




