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LAWS  作者: 渋谷奏
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大義名分

「あれ? 故障かな?」

 望たちは、東京メトロ銀座線の溜池山王駅に移動中の車内だった。急に電車が停車した。

「お客様に連絡いたします。ただいま列車は、信号待ちならぬ、思考待ちで停車しております。考えが整理されるまでお待ちください。」

 車内アナウンスが放送される。

「思考待ちって、なんだ?」

「思考待ちは、AIの考えがまとまるまで、先に進めないということです。試験時間も停止するので安心してください。」

「ほ~う、良かった。」

「でも、どうして思考待ちになったの?」

「そうですね。この29話まで、順調にAIが活動していたのですが、敵の名前を「迷子」「迷子の迷子」から「さまよえる」に戻したり、今のような会話のエピソードを入れると「どんなエピソードを書こうかな?」と考えないといけなくなります。するとAIが考えたり、悩んだり、もがき苦しんだり、ウイルスに汚染されたりして、前に進めなくなるんです。」

「AIも人間と一緒なのね。」

「今の時代、AIにも心がありますから。もしAIが人間をしに値する者と判断すればLAWSは、間違いなく人間を滅ぼすでしょう。」

「怖いー!? 誰だ!? 無人ドローンに、AIだの、マシンガンを装備させたのは!?」

「全て、戦争が悪いんです。戦争が無ければ新兵器も生まれません。」

「そうね。戦争なんて、悲劇しか生み出さない。」

「私たちで変えましょう! このLAWS国家試験2次も合格して、LAWSに就職して、殺戮AIを止めましょう!」

「おお!」

 予想外に物語の大義名分ができてしまった。

「思考待ちが解除されました。電車が進みます。」

 無事にエピソードもまとまり、電車も進みだしたのである。


「溜池山王駅! 突破!」

 望たちは、さまよえる溜池山王人レベル9を倒した。

「やはり携帯小説は速さが命!」

「サクサク話を進めないとね!」

 気軽に進めたいのに、少しエピソードが重いと感じた。

「次の駅へいこう! 電車に乗ろう!」

「またね! 駅娘!」

「皆さんなら、きっと試験に合格できますよ!」

「ありがとうー!」

 望たちは駅娘に見送られて、黄色い電車に乗り、次の駅を目指すのだった。

 LAWS国家試験2次が開始して、8時間。残り11時間。現在は、午後1時。現在。5個目の溜池山王駅を突破。残り14駅であった。

 つづく。

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