目的地
「いらっしゃいませ! 表参道へ!」
「よろしく! 駅娘!」
望たちは、東京メトロ銀座線の2つ目の駅、表参道にたどり着いた。
「それでは発表します! 表参道のクエストは、迷子の表参道人レベル1を倒してもらいます。」
表参道駅のクエストが発表された。
「希! 分かっているな!」
「もちろんよ! 行くわよ! 望こそ、遅れないでよね!」 望と希は、勢いよく地下の駅から地上への出口へと駆けあがって行く。
「でやああああああああああああー!!!」
望と希は、迷子の表参道人に向かって行く。
「いけ! 望!」
「やっちゃえ! 希ちゃん!」
JRSの目覚ましとホープも応援に熱が入る。
「え?」
しかし、望と希は、迷子の表参道人を倒さないで、全速力で表参道人の横を通り過ぎていく。
「ズコー!?」
意外な展開に目覚ましとホープはズッコケた。
「な、なんで迷子の表参道人を倒さないんだよ!? 敵はレベル1なんだから倒せるだろ!?」
「甘いな? 目覚まし。おまえは、まだ僕の考え方を理解していないみたいだな。希は、アイコンタクトだけで、分かってくれたぞ。」
「私も思いついた時は、ゾ~っとしたわ。でも、私たちは、そこに行かなければいけない!」
望たちは、表参道駅から原宿方面へ、全速力で走る。
「いったいどこへ向かうんだ?」
目覚ましには、望たちが原宿の交差点に来ても、まだ分からなかった。
「はい! 私は分かりましたよ!」
希のJRSホープは、望たちがどこに向かっているのかが分かったみたいだ。
「ま、まさか!? この赤い鳥居は!?」
望たちの目の前には、赤い大きな鳥居と地面に引かれた砂利道が広がる。
「そう、明治神宮だ!」
「ここで、私たちは、あのお方に合わなければいけない!」
望と希の目的地は、明治神宮だった。
「いでよ! 明治天皇様!」
明治神宮の奥に進み賽銭箱に5円玉を入れた望たちは、明治神宮に眠る明治天皇を呼ぶ。
「誰だ? 私を呼ぶ者は? せっかく会いに来てくれたのだ、願い事を叶えてやろう。」
LAWS国家試験の2次バージョンの明治神宮が現れた。どうやら願い事を叶えてくれるタイプだった。
「どうする? 皇帝の剣と女帝の剣をもらうだけではもったいないぞ?」
「そうね。私に良いアイデアがあるわ。任せておいて。」
希に何か考えがあるみたいだった。
「明治天皇! LAWS国家試験2次を合格にしてちょうだい!」
「おお! その手があったかさすが希だ! 我が妻よ!」
「それは無理。なんでも叶うと思うなよ。」
「そんな、アホな!?」
明治天皇は、万能ではなかった。
「じゃあ! レベル9999にしてちょうだい!」
「それも断る!」
結局、望たちは、皇帝の剣と女帝の剣をもらった。
つづく。




