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LAWS  作者: 渋谷奏
13/102

池袋

「え? 展開が早い? 荒い? 仕方がないじゃん。1話1000字で書いているんだもの。話を膨らますのはmアニメ制作会社の方でよろしく。」

 望たちの社内の会話は、こんな感じだった。

「いらっしゃいませ! ようこそ! 池袋へ!」

「よろしく! 池袋の駅娘!」

 望たちは、池袋駅に電車で着いた。

「いざ! 池袋駅のクエストは、選択制です。」

「選択制?」

「はい。1つは迷子の子狸を埼玉の山に送り届けること。」

「子狸?」

「池袋は、埼玉と言われているので、いろいろな動物が街中で迷子になっているのです。」

 池袋は、埼玉。これは常識かもしれない。

「もう1つが、サンシャイン60のダンジョンをクリアしてもらいます。」

「おお! それこそがクエストだ! 僕が代々木タワーみたいに叩き切ってやる!」

「ちなみにサンシャイン60のレベルも60なので、今の望さんではぶった切れないので、最上階の60階まで登ってもらいます。」

 サンシャイン60、難攻不落の要塞に早変わり。

「子狸しかないではないか。どこが選択制なんだ?」

 ということで望たちは、迷子の子狸を埼玉の山に送り届けることになった。

「ちょっと待て!? 埼玉の山奥に行って池袋に帰ってきたら、往復2時間以上はかかるぞ!? いったいどうすればいいんだ!?」

 どちらを選択しても望たちには難しいクエストであった。

「子狸のポンタくんです。」

「ポンポン。」

 迷子の子狸が現れた。

「とにかく、急いで電車に乗って、子狸を埼玉の山に送りましょう。」

「ちょっと待て。僕に良いアイデアがある。」

 望は、何か閃いた。

「まず、段ボール箱を一つ用意します。次に子狸のポンタくんを入れます。そして、そのままコンビニに行って、「埼玉の山奥に宅配をお願いしたいんですが。」これで迷子の子狸を埼玉の山奥に送り届けるは突破だ。」

 望は、池袋のクエストをクリアした。

「やるわね。望。」

「毎回のことだからな。どうすれば短い時間で最高の結果を出すかを考えないとな。」

 望は、LAWS国家試験が開始してからの短い時間の中で、大きく成長していたのだった。

「次の駅は、大塚、巣鴨、駒込、田端、西日暮里、日暮里、鶯谷か。上野までクエストはないな。ここが追い付くチャンスだ! がんばっていくぞ!」

「おお!」

 しかし、望たちは、まだ気づいていなかった。現在18時。開始から9時間が経過して7駅目の池袋を突破。約2時間の遅れ。だが本当の戦いは、真っ暗な夜がくる、これからだと。

 つづく。

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