表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/368

第八十九話『300体のゴーレム』

「よし、雑談はこの辺で終了や。始まるで!」

と珊瑚が言うと僕達の体が光りだす。


「転送開始や!」

メンバー全員がワープした!


僕らは、森の中にいた。


「ゴーレムの森や」

珊瑚が言う。転送が終了して、僕らが、たどり着いたのは、ゴーレムが生息するという、森の中だった。


「ゴールドゴーレムを倒したら、このクエストは終わりや!」

簡単にクエスト説明をする珊瑚。シンプルなクエストだった。聞いてる限りは、ゴールドゴーレムを探すのが難しそうなクエストだ。ゴールドゴーレムは普通のゴーレムにまぎれて、泥にまみれて、違いに気がつかないそうだ。


「まずはゴールドゴーレムを見つけようや!ゴーレムの中に紛れとる」

「まずは、ゴールドゴーレムを見つける勝負ね」

珊瑚とサラが言う。いつの間にか勝負になってる。勝負というよりゲームか。なんでも楽しめるサラらしい。


「そや、まずは『ゴールドゴーレムを探せ!』やな」

と、昔の絵本になぞらえて言った。

珊瑚も満更でもない様子で微笑んでいた。

みんなのテンションが少しずつ上がっているのがわかる。


「ゴーレムは何体くらいいるんだろう?10体くらい?それなら、頑張って倒せば・・」

「ちゃうねん、ジュン・・・」

僕が10体くらいのゴーレムをたおせば、ゴールドゴーレムを見つけることができるのかと、予測したところ、珊瑚がゆっくり首を振って教えてくれた。


「え?何体・・・?」僕が、聞き直す。10体じゃなかったら20体くらい?それもなかなか大変だな、と思っていたら、珊瑚が指で3を作った。まさか、30体??それは大変だなと思っていた所。

「300!!」と、珊瑚が答えた。


「はい??」

僕が驚く。ケタが違うどころの騒ぎじゃなかった。

10だと思っていた所にこの突然の数字。

300??そもそも、ゴーレムだってそんなに弱くはない。

普通のゴーレムを倒すだって全然簡単な仕事ではない。


「300体の中に1体紛れとんねん。」

「300体!!そんなに!?!?」

そんなに難しいクエストだったのか、僕は今になって、このクエストの難しさを実感した。


「普通のゴーレム、一体一分で倒すことができたとしても、300分以上、つまり5時間かかる、そりゃ大規模だ」

「そう、大変」と瑠璃がぼそりと言った。

「でも、楽しい」と瑠璃が追加した。


「よっし、頑張るわよ!!」とサラが屈伸をしている。サラがやる気を出している時はだいたい、準備体操をしている、調子は良好のようだった。


「楽しくなってきたね、瑠璃ちゃん」

「うん、楽しい」

とサラと瑠璃が言う。


「先に見つけた方が勝ちね!!」

「うん、見つける」

サラと瑠璃が楽しそうにやりとりする。


「じゃ、私も探しに行くで!」と珊瑚。

「よっし!」とサラ。

攻撃手(アタッカー)二人、格闘少女のサラと剣士の少女珊瑚が元気に走りだした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ