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第八十八話『C級以上2チーム合同クエスト』

「頑張るわよ!!瑠璃ちゃん!!」

「うん、頑張る」

楽しそうな格闘少女のサラと魔法使いの少女瑠璃、いつのまにか仲良しになっていたようだった。


「じゃ、早速、クエスト申請だしに行こか!」

と珊瑚に連れられて、クエスト申請所にやってくる僕ら。

街の中央に位置する、冒険者が集まるところだ。

ここで申請して、クエストを受注するようだ。


「じゃ、ちょっと、やってくるから、そこでまっとってな」

と珊瑚が僕らに言い、小走りで、受付まで行く。

遠くから見ていると、身振り手振りで、受付の女性に説明しているようだ。3というジェスチャーと2というジェスチャーが見えたので、3人チームが2組で参加するということを説明しているのだろう。


「そういえば、こういうクエストは初めてですね!」

と、奈緒子が言う。こういうクエストとは、申請所で申請するタイプのクエストのことだ。クエストにも幾つか種類がある。

「そうなのね」と水晶さんが言う。


「前にやったのは、村人からお願いされるタイプのクエストだったんですよ」と僕が水晶さんに説明する。

「あ、きのこ取りに行くやつね!」

と、格闘家の少女サラが思い出した。そこで最強クラスのドラゴン『ドラゴノス』と遭遇してしまい、大バトルを繰り広げたのであった。


「そうね、今回のはギルド用クエストね、腕に自信があるチームが参加するタイプの大型クエストになるわね。」

「へー、大型って難しいの??」と水晶さんの説明を聞いたサラは僕に聞く。

「ほぼ、一人では倒すことが出来ないレベルの、ものばかりだね。しかも今回はある程度腕に自信がある人じゃないと、参加出来ないクエストみたいだ。さらに2チーム、つまり6人もいないと、参加できない」

「たしかに、そう言われると相当強そうね。」

と僕とサラが確認し合った。


「そうね、今回のクエストはC級以上、2チーム合同じゃないと参加できないクエストね」と水晶さんが補足説明してくれた。

「私達もC級に上がった」と瑠璃が簡潔に補足する。

「瑠璃ちゃん達もともとA級だもんね!」と言うサラ。珊瑚たちは、受験勉強に集中していて、しばらくプレイできなくて、ランクが下がっていただけで、もともとA級のプレイヤーなのだ。


「そうか、だから、ちょうどいいんですね。」

と僕が言う。彼女たちとしても、C級以上限定のクエストをガンガンやって、すぐにA級に戻りたいのだろう。

「そうなのよ、珊瑚ちゃんは、巻き込まれちゃったみたいな言い方してたけど、私達としても、腕の立つ人たちと、チームが組めるのは大助かりなのよ!」と水晶さん。

「わかりやすいツンデレ」と瑠璃がボソリという。


突如、瑠璃の頭がガシっと掴まれ

「だれがツンデレやねん」と言う声がする。

珊瑚が申請を終えて戻ってきたようだ。


「うううぅぅ」

と、呻き声を上げながら、珊瑚に体を掴まれ揺すられる瑠璃。


「よし、雑談はこの辺で終了や。始まるで!」

と珊瑚が言うと僕達の体が光りだす。


「転送開始や!」

メンバー全員がワープした!

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