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第七十二話『再会』

「お、ちょうどいいところに!」

僕らは、元A級のチーム「ジェムボックス」の瑠璃、珊瑚、水晶を見つけたのだった。マイホームについて教えてくれる、すでに家を買ったことがある親しい知人を探していたところ、まさにぴったりの珊瑚達を見つけた。


「お、なんや?!」

僕たちの声が、かすかに聞こえたのか、珊瑚が振り向く。耳がいいのかもしれない。


「うわああぁぁぁぁ、ジュン!!」

僕を見て飛び上がって、下がる珊瑚。そんな、逃げられるようなしてないと思うのだけど、と僕の頭の上にはてなマークが大きく出た


「飛び上がって、驚くことないのでは?」

と僕が素直に聞いてみた、嫌われるようなことも特にした覚えはないのだけど。


「あらあら」

水晶がなにやらうれしそうに笑う。珊瑚のリアクションを見て、幸せそうな、水晶だった。

「久しぶり」瑠璃が言う。


「久しぶりー、イエーイ」と、瑠璃にハイタッチをするサラ。

「ぃぇーぃ」と小さな声で、返しながら、小さいモーションでハイタッチをする瑠璃。僕らが思っているほど、そういうコミュニケーションが嫌いという訳ではないらしい、ただ、苦手、ということなのだろう。


「ジュンくんがワイバーン戦でかっこよかったから、意識しちゃってるのよね」

と、ズバっと水晶が切り込む。


「い、言うなや!!意識しとらんわ!!」

珊瑚が水晶に否定意見を述べる。すでに言うなと、言った事実を認めているようだけど・・・。


「かっこよかったって言ってたじゃない!」と微笑む。

「うっさい、いっとらんわ!!」

「言ってた」水晶と珊瑚のやりとりに、瑠璃もいつも通りぼそりと言う。


「うっさい!!うっさい!!」

と腕を組んで、顔を赤らめ、僕から視線をそらす珊瑚。


「???」僕はいまいち状況がのみこめなかった。


「ツンデレだわ!」

「実在したんですね!かわいい!」

隣で聞いていた、サラと奈緒子がぼそりという。


「ツンデレちゃうわ!!」

その声もちゃんと聞こえたらしく、二人に突っ込む。珊瑚。


「まぁ、でも、ありがとな・・・ジュン、ワイバーン倒してくれたんやろ」とちらりとこちらを見ながら感謝を述べる珊瑚。意外とちゃんとしているんだな、と思う。

「うん、手強かったよ!」と僕が応える。


「やっぱり、ツンデレだわ。」

「実在したんですね。かわいいですね。」

大きく頷きながら、サラと奈緒子がぼそりという。


「ツンデレちゃうわ!!」

二度目のやりだった。


「で、なんやっけ?」

「家の買い方を教えてほしいんだよね」

と本題に戻って、僕が珊瑚に頼む。


「家の購入??本来は自分たちで調べぇ、と言いたいところやけどな、きみらには世話になったんでな、よっしゃなんでも教えたるわ!」


「見事なツンデレだわ。」

「実在したんですね。かわいい。」

サラと奈緒子がぼそりという。


「それは、もうええっ、ちゅうねん!!」

三度目のやりだった。

水晶さんが、うんうん、と微笑みながらその光景を眺めていた。


「さて、どこから説明しよかな?」

と、珊瑚は説明をはじめてくれた。

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