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第五十七話『D級英雄1位チーム ジェムボックス 珊瑚のスキル』

そんな漫談をしていると、第四のチェックポイントに到着した。「到着やで!!」


第四のチェックポイントに到達した。その途端、空気が代わり、BGMが代わった。バチバチと音がし、空間が切り裂かれボスが現れる。


「きたなー!!」

サラが楽しそうに言った。いつものように、ストレッチを始めた。「珊瑚ちゃん競争だよ」と、腕を後ろに回しながら、言うサラ。いきなり競争相手が出来て、サラのテンションが上がっているのがわかる。強い敵が出てくると強くなるタイプだ。


「私に挑むなんて、100万光年速いわ!!」

フフンと鼻を高くして、サラに言い返す珊瑚。しかし、まんざらでもなく楽しそうな様子の珊瑚。こちらも、かなりの負けず嫌いのようだ。


「『光年』は時間じゃなくて距離よ!珊瑚ちゃん」と水晶さんが突っ込んだ。実は、意外と間違えちゃう人いるんだよなぁ、指摘しようかなぁ、と躊躇していたところ、水晶さんが珊瑚に突っ込んだ。さすが受験を乗り越えてきた水晶さんだ。


「えっ!?そうなの??」と、口に手を当てながらサラが驚いていた。こっちもかい!?僕は笑った。『年』ってついてるからね。一応補足しておこう。


「『光年』は光の速さで何年掛かる距離という意味だよ。主に惑星間の距離を表現するのに使うんだ。」と僕が付け加える。惑星間の距離は遠すぎて、実感が湧かなくなってしまうからわかりやすくするために生まれたんだ。具体的には1光年は、9.5兆キロメートル。


「ジュンは何でも知ってるなー」サラが本気で感心して僕を見る。普段言われないから、なかなか、悪くない気分だった。勉強が役に立つ場面があるとは。


「そんなことはどうでもいいねん!!」

言い出した本人珊瑚が話を変えた。僕がいるせいで、いつもの倍くらい突っ込まれて恥ずかしかったのだろう。次からはなるべく水晶さんに任せよう。


「くるで!!『仔竜 - ミニドラゴン』四体や!!」

珊瑚が叫ぶ、全員に注意を呼びかける。空間から出てきたのは、『仔竜 - ミニドラゴン』四体、唸り声と、ともに登場した。体をゆっくり、うごかしたり、羽を動かしたり、ふてぶてしい態度だ。


「四体!?!?」と思っていると、我々のチーム『ドラゴンハンター』と珊瑚のチーム『ジェムボックス』に2体ずつ、リンクした。


このゲーム「ラスト・オンライン」は別のチームが同時に同じ敵を相手にすることが出来ない。それぞれ、2体ずつが今回のボスらしい。


「よっしゃ、いくで、瑠璃」珊瑚が瑠璃に呼びかける。

「はいはい」魔法使い瑠璃も杖を出して準備をする。


二人が先行して、『仔竜 - ミニドラゴン』に向かっていった。仔竜といっても全然小さくない。僕らよりは一回りも二回りも大きい、人間に対して小さいのではなく、竜の中では小さい、という意味だろう。『ドラゴノス』だって、信じられないくらいの大きさだった。


「行くで!」珊瑚はそう言って、

スキル『二刀流 - デュアルソード』を発動させた。

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