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第五話『この世界最強のLv.1』

サラのステータス画面が表示された。


名前:サラ

Lv:1

職業:格闘家

HP:15

MP:9

ちから:16

すばやさ:17


「やっぱり、格闘家なんだね」

僕がサラのステータス画面を見て、つぶやく


「うん、体を動かすやつがいいな、と思って。この姿だとやっぱりよく動けていいよ!」

格闘家というキャラクターの衣装とリンク度の事を言っているのだろう。そう言ってぴょんぴょん飛び跳ねるサラ。

すでに、体を自由に操っていて、すごいな、と思う。


「すばやさ、が高いね。MPもすこしだけどあるから、魔法も使えるようになると思うよ!」

「MPってなに??」

僕の説明に疑問を返すサラ。ほんとに初めてRPGをプレイするようだ。


「MPはマジックポイントの略、魔法を使う力だね。使うと減っていく。今9だから、消費量3の魔法なら、3回つかえるんだ」

「なるほどですねー。」

と分かったんだか分かってないんだかわからないような、営業マンのような返事をして、にんまりと笑うサラ。


「なに?」

謎のサラの笑顔に質問で返す僕。


「うん、ジュンはRPG好きなんだなー、って思って。」

「大好きだよ!!子供の頃からずっとやっているんだよ。僕が生まれる前のゲームもたくさんあるから、買い込んで、このシリーズも全部やったんだ。」

と、つい、早口になって答えてしまう僕。RPG好きという気持ちは誰にも負けないはず!!


「じゃあ、このゲームうれしいよね?」

「うれしいよ!!ずっと待ち望んだ。ほんとにRPGの世界に入れるゲームだよ!」

その答えに、喜ぶサラ。


「こんなに喜んでもらえるならお兄ちゃんもうれしいだろうな」ボソッと、サラが言ったが、僕にはよく聞こえなかった。


「え?なに??」

「なんでもない、なんでもない!!それよりさ、ジュンのステータス画面を見せてよ」

問い返す僕に、別の話題をふるサラ。サラにせがまれて、

僕のステータス画面を出す。


ポンッ


名前:ジュン

Lv:1

職業:剣士

HP:24

MP:9

ちから:10

すばやさ:10


表示される僕のステータス画面。

にゅっと、後ろから、覗きこむ、サラ。

「近い近い!」

僕はなんとか、サラの行動に突っ込みをいれる。サラの良い匂いが鼻をかすめた気がする。すこしドキドキする。


そのことを知ってか知らずか、サラが質問する。

「これは、どうなの!?」

「まあ、似た感じだね。武器で戦うから、「ちから」や「すばやさ」が低めで、HPが高めなんだね」

「ほー、そういうものですか」

僕の説明に、そうなんだ、なんだかわからないけどー。といいたげな、サラ。でも、楽しそうだからいいや、と思ったのだろう。


「じゃあ、Lv1同士よろしくね」

「うん!よろしく!!」

ただし、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」を持つ、この世界最強のLv1だけということが、一瞬頭をよぎったが、僕は口にしなかった。

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