表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/368

第四十七話『新呪文 スピードエリア』

「うわー、すごい、攻撃力!」

とサラが軽口を叩く、今の攻撃は避けてなかったら、かなりのピンチに陥るところであった。そう、その攻撃をした『D級英雄ランク戦』の第二のチェックポイントのボスはRPGメジャーモンスター「ゴーレム」だった。


「ほんとに、すごい攻撃ですね」

と、ゴーレムにより破壊された、地面を一瞥し、奈緒子が言う。ゴーレムは破壊力の化身というイメージが、たしかにある。ただし一般的に、動きはゆったりとしているというイメージのものが多く、このゴーレムもそこから、外れるものではなかった。


「うん、みんな気をつけて!!」

僕が注意を呼びかける。動きはゆっくりだが、舐めていると、最高火力の攻撃力で、一気に体力を持って行かれてしまう。相手の動きを慎重にみて、ダメージを貰わずに攻撃することが重要だ。


「私もそろそろ、活躍したいんですよね!」ぼそり、と奈緒子が言った。サラや僕の圧倒的な攻撃力により、自分の番が少ないと、フラストレーションが溜まっていたのであろう、奈緒子が目を光らせる。


「『スピードエリア』」と奈緒子は新呪文を唱えた。

四角いエリアの地面が青く光る。シュワワワワと音をたて、エリアを照らす。


「お!!その呪文はどんな効果なの??」ゴーレムのパンチを避けてジャンプしていたサラが、シュタッと着地して聞いた。


「このエリアに見方が入ると、仲間のスピードが2倍になります!!」

「2倍!?!?それはすごい!!」

奈緒子の説明に僕が驚く。


「なるほど、そのエリアにゴーレムを引き込むんだね?」

僕が理解した。奈緒子は自分と、ゴーレムのちょうど間の位置に『スピードエリア』を仕掛けていた。


「そのとおりです!!『ファイヤー』!!」と炎の塊を呼びたす呪文を唱え、ゴーレムに向かって放った。


ファイヤーがゴーレムに直撃した!

それにより、ゴーレムが怒りだし、奈緒子に襲いかかってきた。


僕が走りだし、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」を掲げながら『スピードエリア』に入っていった。斬りかかろうとしたのだ。だが、突然体が軽くなりスピードが2倍になる、あまりのことに、運動神経の良くない、僕はその変化に追従出来ずに、攻撃を外してしまった。どんな敵にでも必ずカウントストップのダメージ99,999を与えられる、「 神の剣 -デュランダル 」の攻撃を。


その刹那、「伏せて、ジュン!!」と叫びながら、サラが向かってきた。『スピードエリア』ギリギリに飛び込んで、しゃがみ、『雷迅 - ライトニング』を発動させ手刀でゴーレムの上空目掛けて跳びかかり斬りかかった。


更に、そこに合わせるように、「サンダー!!」と魔法を唱える奈緒子。サラの攻撃で動けなくなっていた、ゴーレムに追撃した。


そして、ゴーレムを倒した。


「私もいろいろ魔法を覚えたんですよ!!」

にやりと魔法使いの少女、奈緒子が笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ