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第四十二話『チーム名決定会議』

「66万位!!なるほど、先は遠いなぁ」

現在の僕らのチームの順位を、全体のプレイヤー200万人という数字からざっくり計算した。サラがそれを聞いて、シンプルな感想を口にした。これから長い戦いが始まるのだ。


「全体での順位がそのくらいだね、エントリーすると、D級の中での順位が出るはずだよ。まずはD級で一番になろう!エントリーしちゃうね。あ、名前どうする??この三人チームの」

僕が「D級英雄ランク戦」のエントリーの操作をしていると、「チーム名を入力してください」と表示されたのでみんなに問いかけた。


基本的にチーム戦で進むので必ずチーム名の入力が必要になってくるのだ。これはもちろん途中で変えられるので、とりあえずの適当な名前で良いところではある。


「コブタさんチーム!!」

格闘少女のサラが即答した。ショッピングをしてから、彼女の少女趣味が明らかになりつつあった。普段はさっぱりとした体育会系の少女の趣、かつ、前宙やかかと落としなど、かなり激しい格闘をこなす彼女なので、なかなかのギャップがある。


「それは、可愛すぎるんじゃ」

さすがに、この「ラスト・オンライン」の世界観に対して浮きすぎていると思った。


「えー、じゃぁ『サラと愉快な仲間たち』はどう?」

「それは、さすがに・・・」

サラが更に、くだけた名前を提案した。


「じゃぁなにがいいのぉ?!」

否定ばかりする僕に、んもー!!っ可愛く怒りながら、対案を出しなさいよという素振りのサラ。なんとか、考えだして、口にだしたのがこれだ。


「チーム名『サラ・奈緒子・ジュン』とか?」

「これは、ひどい・・・。さすがはジュン・・・」

ぐぬぬ。返す言葉がない、確かに自分でもこれはヒドイと思った。


「いやいや、『サラと愉快な仲間たち』よりはいいんじゃ」

喧々諤々と、僕とサラがどんぐりの背比べを繰り広げていると、こんなのはどうかしらと二人の話を聞いていた、サラが提案した。


「『ドラゴンハンター』とかいいんじゃないかしら?」

奈緒子が提案した。いままでの僕らの行動を振り返り、この短い期間での共通項を探し考えたのだろう。僕らには思いつかなかった。さすがは普段は冷静な奈緒子だ。ファッションの話になると目の色が変わってしまうのだが。


「それだ!!」

「それだ!!」

ネーミングセンスのないポンコツ二人が食いついた。


「それだ!『竜の肉』たべたもんね」

「ああ、わかりやすくていいね!」

二人は今までの行動を振り返り、最大級のドラゴン「ドラゴノス」を倒し、そこで手に入れた『竜の肉』を調理して、フルコースを食べたりしながら、ここまで来たことを思い出していた。


「そうかしら」

ネーミングセンスのないポンコツ二人に褒められて、奈緒子が照れた顔で微笑んだ。


「それで行こう!」

チーム名が『ドラゴンハンター』に決まった


「よし、登録完了!!」

『ドラゴンハンター』と入力して、エントリーが完了した。ついに「D級英雄ランク戦」が始まる。

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