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第三百五十八話 『魔法の武器』

「大砲??」

サラが驚く。


「そう、こういうふうに追撃できるんです!」

ルルはそう言って、大砲から『ファイヤーショット』を放った。

===

「『ファイヤー』は篭手になって、『ファイヤーショット』は大砲になるのか、変わったスキルだなー」

僕はつぶやく。

そう、かなりかわったスキルといえる。魔法を武器として使えるほど器用な人がそんなにプレイヤーにもいないので、つかいこなすルルはめずらしい。


「他の呪文だとどうなるのかな?」

サラがわくわくしながら聞いた。

そう、これは現実世界にはないスキル。彼女はだんだんこの世界を楽しみ出していた。


「こうなります!『アイス』」

美少女魔法使いのルルは氷の魔法を唱えた。

光のエフェクトで彼女の手が包まれた。

するとそこには剣が発生した。


「おお、すごい!氷の剣が出てきた」

サラが驚く。

ルルの氷の剣はキラキラと光を反射している。

あたりの温度も白い煙によって下がっているように見える。


「とぉ!」

ルルはウォーマシンに剣戟を加える。

彼女は剣も難なく使いこなしていた。

基礎の身体能力がふたりともすごいたかかった。


「すごい、剣も使いこなせるんだ!」

僕がつぶやく。

なかなかそんな人はいない。普通のゲームですら遠隔武器と近距離武器を同じようにつかいこなす人はいない。同じゲームでも武器によって全然違うゲームになるのが最近のゲームの特徴だ。


「『サンダー』」

ルルが雷の呪文を唱えると、弓矢が登場した。

『魔法武器 - マジックアームズ』により、魔法が武器になる。雷を帯びた弓矢を構えた。


「すごい、『サンダー』は弓なんだね!」

サラが驚く。

かなりいろいめな武器がでる、『魔法武器 - マジックアームズ』をルルが使いこなしていることにも驚いているのだろう。


「はっ!」

ルルはそう言って雷の矢をウォーマシンに放った。

彼女はしっかりと狙いを定めて当てた。

特に弓矢は難しい、VRゲームで使いこなすのは特に難しいといえる。


「おお、すごい。氷と雷で威力を倍増させてるんだね」

僕は言う。このゲーム『ラスト・オンライン』は物理エンジンを搭載していて、先に氷属性のダメージを与えてから雷の攻撃をするとダメージがあがるようになっている。


「剣も弓もなんでも使いこなせるんだね!すごいね!」

サラが楽しそうに言う。

自分もやってみたいのだろうな、と思った。

この戦いが終わったら、色々別の武器をためしてみるのも面白そうだなと僕も思った。


「でも、やっぱり最後はこれです!『ファイヤー』」

ルルはそう言って、両手に炎まとった。

氷の属性を与えたので炎の効きも良くなっている。

彼女は最後に扱いやすい炎の篭手にしたのだろう。


「さぁ、いきますよ!」

彼女はそう言ってウォーマシンに向かっていった。

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