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第三百五十七話 『魔法武器 - マジックアームズ』

「よし、方針は決まった。1人1体ずつ倒そうか」

タカヒロは言った。


===

「なるほど、たしかにタカヒロとララちゃんは単体でも行けそうだけど、ルルちゃんは大変なんじゃないかな」

僕はつぶやく。

そう、双子美少女のルルちゃんは魔法使い。単体で戦うのは難しい役職だ。魔法使いは遠隔攻撃が主体だ。


「それは、どうかな」

タカヒロはそれに対してつぶやいた。

そこには自信が溢れていた。魔法使いでも一対一でこのレベルのモンスターと対峙できるだけの実力があるということだ。


「ルルは普通の魔法使いじゃないのよ」

双子の姉の格闘家、ララが言った。

たしかに彼女は普通の魔法使いではなかった。格闘家のララと同じだけの身体能力を持つ魔法使いだった。


「恐れ入ります!『魔法武器 - マジックアームズ』」

ルルはそう言ってスキルを発動させた。

そして彼女の両手が光った。


「あのスキルは?」

サラが僕に聞く。

もちろん今まで、一緒に戦って北中で、使う人を見たことがないスキルだ。


「すごい、珍しいスキルだ。魔法を武器化するスキル」

僕が説明する。

とても変わったスキルで、使いこなすのも難しいものだった。


「え、なにそれ」

サラが僕に聞く。


「こういうことなんです、『ファイヤー』」

ルルが魔法を唱えた。

普通の『ファイヤー』ならもちろん敵に向かって飛んでいくが、『魔法武器 - マジックアームズ』を使った『ファイヤー』はそうはならない。


「あ、『ファイヤー』なのに敵に炎が飛んでいかない??」

サラが驚く。

そう、敵に直接飛んでいくはずの炎が手にまとわりつく。もちろんその攻撃の威力はかなり上がるのだろう。


「そうなんです。この篭手に炎をまとわせて戦うことができるんです!」

そう言って、手にまとった炎でパンチを繰り出した。

彼女もとても魔法使いとは思えない、速度でパンチを放った。


「グオォォォォォ」

ウォーマシンはルルをただの魔法使いだと思って距離をつめていたところを、炎の鉄拳をくらって吹き飛ばされた。


「どう!これがうちのルルよ!」

姉のララが自慢気に僕らに言った。

この双子は自分たちの身体能力とスキルを上手に使って、敵と戦ってきたようだった。


「すごい!ルルちゃんも動きいいね!」

サラが二人に言う。


「なるほど、これがC級トップの実力。全員動けるということなのか」

僕がつぶやく。

身体能力の高さとカンの良さでここまで上がってきたのだろう。


「そしてこういうこともできるんです!」

ルルがそう言ってさらに魔法を追加した。


「『ファイヤーショット』」

『魔法武器 - マジックアームズ』のスキルを発動中に左手に『ファイヤーショット』をかけた。


「大砲??」

サラが驚く。


「そう、こういうふうに追撃できるんです!」

ルルはそう言って、大砲から『ファイヤーショット』を放った。

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