第三百五十五話 『天才プログラマー』
「さぁ、次のステージだ!」
サラが言った。
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「なかなかやるわね!」
対戦相手の美少女格闘家ララが言った。
彼女たちもしっかり僕たちの戦いを見ていたようだった。
「やっぱりサラちゃんがすごいよね」
対戦相手の槍使いタカヒロが言う。
そう、特別目立つのはサラの身体能力。これはずば抜けていると言えるだろう。僕も奈緒子もゲーム好きでそんなに運動が得意なタイプではない。
「ジュンとタカヒロの差で私達が勝つわよ!」
ララが言う。
そう、明らかにタカヒロは何か運動をやっていた人の動きだった。それはやりの使い方でよく分かる。
「たしかに体術の差はあるね。そこはかなりの差があるけど、このゲームはそれだけじゃないからね。油断は禁物だ」
タカヒロが言う。
彼はそんなにゲーマーという感じではなかったので、そこになにかあるかもしれないという意識があるようだった。
「さて、次はどんな敵が出てくるかなー。次で最後なんでしょ?」
サラが言う。
そう、この長いC級ランク戦もここで終わりだ。いろいろなチームと戦って、戦いに関してはだいぶ上達してきたといえる。
「そうだと思う。次はいきなり強くなることが想像される」
僕が推測を言う。
直接人同士が戦うゲームとは違って、モンスターを倒すことを競うゲームなので、ちょうどよく差がでるモンスターが出てくるはずだった。
「そうなの?」
サラが僕に聞く。
彼女は身体能力は神レベルで高いが、ゲームやプロログラミング知識はほとんどないので不思議なようだった。
「うん、いまの敵のレベルだと、互角だからね。もっと強い敵が出てくると思う。僕たちの動きからAIがギリギリ倒せないところを算出して出してくると思う」
僕が言う。
今までの戦いから僕たちの能力をしっかりと計測して、それに見合った敵をだしてくるはずだった。
「そんなことできるんだー」
サラが言う。
「このゲームは特別だからね、開発者の天才プログラマーが可能にしたんだ」
僕は言う。このゲームはただおもしろいゲームというだけではなく、最新技術をふんだんに取り入れて、ゲームに詳しくない人でも自然に楽しめる事を売りとしていた。
「天才プログラマーね。なるほど」
サラが言う。
「ん、なんか知ってる?」
僕が聞く。
「いや、天才プログラマーと言われた人はうれしいだろうなと思って」
サラはそう言ってにこりと笑った。
「うん、ほんとに天才なんだ。いろいろな最新技術を取り入れて、RPGの限界を上げた人なんだ」
僕は説明を続ける。
「ふむふむ」
サラが微笑む。
「せっかくなんだからC級を一位でクリアしていろんなところに行きたいね!」
サラが言う。
「勝つのは僕たちだよ」
タカヒロは言った。
「負けないよ!」
サラが言う。
「さぁ、いったい何が出てくるかなー!楽しみだ!」
サラが言う。
そしてモンスターたちが登場した。
「それはさすがに大変そう・・・」
サラがそのモンスターたちを見て言った。
「うそだろ・・・」
僕は言った。そこには僕らがギリギリ倒すことのできたウォーマシン『3体』が登場した。
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