第三百四十六話 『位置交換 - ポジショントレード』
普通のモンスターならこれで、圧倒的なはずだった。
「グオォォォォォ」
ウォーマシンはララを倒すのは難しいと判断し、ルルの方に走っていった。さすがにこのレベルのモンスター知能もかなりたかいのだった。
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「あ、ルルちゃんの方を狙うんだね」
サラが僕に言う。
近接戦闘でララと戦いつつ、後方から魔法攻撃を受ける状態になっている今、後方のルルを先に狙う判断をした、ウオーマシンに対して言ったのだろう。
「位置がわかっているなら、遠距離攻撃する方を狙うのがFPSゲームとかの鉄則なんだ」
僕が説明する。
「そうなの?」
サラが僕に聞く。サラは基本的に天性のカンで近づいて攻撃するということをこなせているのでこのあたりのことが不思議なのだろろう。
「遠距離攻撃は時間がかかるものが多いからですね!」
魔法使いの奈緒子が言う。もちろん奈緒子はそれを意識しながらポジション取りを常にしていて、距離とタイミングを測って攻撃するという高度なこともしている。
「そう、FPSのスナイパーレベルになると、位置がバレると近づかれて倒れてしまうから、見つからないようにするのが基本なんだ」
僕は説明する。FPSのスナイパーぐらい極端に近づく人を攻撃できない代わりに、遠くの人を攻撃できるシステムだとそこがさらに強調される。
「なるほど、だから遠隔攻撃する方を狙うのね。かしこい!」
サラが言う。遠隔攻撃する方を放っておくと、そっちはダメージのリスクなく攻撃続けることができるので、今みたいに挟まれていると先に遠隔攻撃の方を処理するとAIが判断したようだ。
「『ファイヤーショット』」
美少女双子魔法使い妹のルルが、近づかれないように、追ってくるウォーマシンと距離を取りながら、炎の魔法を放つ。
「ルルちゃんは走りながら、魔法を唱えられるからすごいですね。普通ならもっと早く近づかれてしまいますね」
奈緒子が言う。もとの距離だと、動いていなかったら今頃追いつかれていた。移動したおかげで、他の魔法使いに比べて一発多く魔法を出せたといえるだろう。
「グオォォォォォ」
ウォーマシンは叫びながら、炎を避けた。
「魔法よけたよ!すごい!」
サラが言う。興奮しているところを見ると自分もやってみたいんだろうなと思った。
「近づかれちゃった!」
サラが言う。
そう、魔法使いは近づかれると弱い。いまの魔法で足止めできなかったのはかなり厳しい展開と言える。
「グオォォォォォ」
ウォーマシンが攻撃しようとした瞬間。
『位置交換 - ポジショントレード』
美少女双子格闘家のララがスキルを発動した。
「えっ!」
サラが驚く。
ララとルルの体が光って、位置が入れ替わった!
「近づいてきてくれてありがとう」
ララがそう言って笑った。
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