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第三百四十五話 『速い魔法使い』

「わかったわ!」

「はい!」

ララとルルが返事をして、走り出した!


===

「あれ、ルルちゃんも速いね」

サラが二人の走りを見て双子の妹、魔法使いのルルちゃんもスピードが速いことを指摘した。身体能力が高い人は、接近戦闘の職業を選びがちだから、動ける魔法使いは珍しい。


「たしかに」

僕もうなずく。


「『ファイヤーショット』」

妹のルルが走りながら魔法を唱える。


「すごい、走りながら魔法使ってますね」

魔法使いの奈緒子がその行動に驚く。

たしかに基本的には魔法使いは場所を固定していろいろな場所に魔法を飛ばすという行動が多い。


「なにか走ることによるメリットがあるのかな」

サラが僕に聞く。


「たしかに、FPSゲームだと、打ち返されないように、自分も移動しながら攻撃することが多いね」

僕はサラに答える。そう、FPSゲームだと、ジャンプしたり斜めに移動しながら攻撃することにより、反撃を受けにくするという工夫があったりする。相手の射程外に移動しながら攻撃する長距離武器の人もいる。


「グオォォォォォ」

ウォーマシンがルルの魔法、『ファイヤーショット』を食らってうめいている。


「いまね!」

美少女双子の姉が、そのスキを狙ってウォーマシンの後ろから、走って攻撃した。


「グオォォォォォ」

後ろからの攻撃を受けて、後ろにまかって裏拳を振るウォーマシン。


「わかってればくらわないのよ!」

ララはそう言って、しゃがんで攻撃を避けた。


「すごい」

僕はつぶやく。とにかく身体能力がすごい。サラ以外でこんな動きをしている人はみたことがなかった。


「さ、この距離なら当たらないわよ!」

ララがピョンビョンと距離をとって、ウォーマシンを挑発する。


「グオォォォォォ」

距離をとったララに向かって、走っていくウォーマシン。


「さすがにそれは迂闊ね」

ララがウォーマシンにいう。


「なるほど、うますぎる」

僕は彼女たちの意図を理解して感心した。


「『ファイヤーショット』」

ルルがララの対角線上に一度って、炎の上級呪文を唱えた。


「グオォォォォォ」

ウォーマシンは叫ぶ。


「これはウォーマシンにとっては辛い展開になったね」

僕が言う。


「すごいね。ララちゃんを相手にすると、後ろからルルちゃんに魔法を撃たれちゃうし、ルルちゃんを狙うとララちゃんに攻撃されちゃうのね」

サラが言う。


「彼女たちの移動速度が速いから、最初扇形に動いていたのにあっという間に、反対に回り込んで挟み込む形になったね。魔法使いのルルちゃんが動けるからこれが可能なんだ。すごい」

僕は二人の作戦の凄さを理解した。


普通のモンスターならこれで、圧倒的なはずだった。


「グオォォォォォ」

ウォーマシンはララを倒すのは難しいと判断し、ルルの方に走っていった。さすがにこのレベルのモンスター知能もかなりたかいのだった。

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