第三百三十九話『終わりじゃない』
「『弾道予測 - レーザーサイト』」
奈緒子がスキルを発動させた。
「魔法使いのスキル??」
タカヒロはつぶやく。
「あれは?」
ララもつぶやく。
「『ファイヤーショット』」
奈緒子の魔法が発動した!
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魔法使い奈緒子から放たれた炎がしっかりと、『キングウォーゴーレム』のもとに飛んでいく。『弾道予測 - レーザーサイト』の光はちゃんと重力のことも考えられた光が届く。
「これは・・・」
対戦相手のタカヒロがつぶやく。
「グオオォォォ」
『キングウォーゴーレム』はダメージを受けて唸り声を上げる。
「いまのタイミングでダメージ受けるんだ?」
タカヒロがつぶやく。アクションゲームはハメを回避するために、少し無敵じかんがある。前衛であるタカヒロはそのことを知っているのだろう。
「どういうこと」
ララが聞く。
「無敵時間が解けた瞬間に魔法があたったみたいですね」
妹のルルが答える。
「え?あの距離で??」
ララが聞く。
「そうみたいだ。硬直が解けるタイミングと魔法が届くまでの時間を計算して、当てたんだ!」
タカヒロが驚く。
普通に考えて気の遠くなるような難しさだ。
「え?そんなことできるの?普通に物理攻撃だって早すぎて、無敵時間で攻撃をミスすることあるのに・・・」
ララ驚く。
「それをやってのけたみたいだ。すごいのはサラちゃんだけじゃないみたいだ」
タカヒロが言う。
「とんでもない人がいたものね」
ララが驚く。
「ふっふーん!これで終わりじゃないよ!」
サラが二人に言う。
それを聞いて、タカヒロ、ララ、ルルが視線を動かす。
そう、次は僕の番だ。
「うおおぉぉぉぉぉぉぉ」
僕は走り出していた。
サラが動きをとめ、奈緒子が追攻撃し、ひるんでる今がチャンスだ。
「ジュン、いっけぇぇぇぇ!」
サラが叫ぶ。
「ジュンさん!」
奈緒子も叫ぶ。
「グオォォォォォ」
奈緒子の炎によるダメージをうけて、『キングウォーゴーレム』は叫んでいる。
「おおおおおぉぉぉぉぉ」
『キングウォーゴーレム』が動き出した刹那。
僕は走りながら、横一文字に、剣を振った。
そう。
SSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』を!
「おお、あれなら体術が得意じゃなくてもいけるか」
タカヒロが感心する。
そう、この距離で横に剣を振るなら的は大きい!!
「うぉぉぉぉぉぉぉ」
僕はそのまま走り抜けた。
ズバアァァァァァァァ
『キングウォーゴーレム』は真っ二つになり、消滅していった。
「す、すごい・・・」
ララが僕のことを見て感心する。
「やはりあの武器はかなりのシロモノみたいだね」
タカヒロはうなずく。
「スキルなしで、一刀両断なんて・・・」
ララが驚く。
「ふふん!どうだ!」
サラが胸を張る!
「サラ!もう一体いるよ!」
僕がサラに伝える。
今回は一体ずつしっかり倒す作戦だ。
まだもう一体残っている。
「あ、そうだった!よっし!このまま行くよ!!」
サラがそのまま走り出した。
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