表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/368

第三十四話『レア宝箱』

宝箱を開いて僕は驚いた。

「こ、これは!!」


このゲーム「ラスト・オンライン」はステージごとの、ボスを倒すと、全員がひとりずつ、『レア宝箱』を開けることが出来るのだった。


このガチャと人間の動きを読み取るコントローラー「バーチャルウォーカー」がゲームの売りでもある。


僕らはなんとか、『冒険者の街』へと続く『森の道』のボス。武装したゴブリン「アーマードゴブリン」4体を倒したのだった。


そして、僕は宝箱を開けた。

「神の鎧 - ゴッドメイル」を手に入れた。


「ま、まじすか・・・」

またもや、SSSランクの防具だった。


これは、僕が最初に手に入れた「 神の剣 -デュランダル 」に続く「神衣 - カムイ」シリーズの鎧だった。

このシリーズをすべて手に入れたものは、神に等しい力を手に入れるという、伝説上の鎧だった。


「すごいのが出た・・・。またSSSランクだ・・・。」

「え、ほんとですか?」

ぼそりと言う僕に対し、ぐっと近づいて、宝箱を覗き込む魔法使いの少女、奈緒子。


「わ、すごい!」

奈緒子のメガネはスキル「天秤 - ライブラ」を持つ。強さを色で判断できるという。彼女にはまた視えたのだろう。「神の鎧 - ゴッドメイル」の強さが。


「これは凄いですね。ここに攻撃したら、全くダメージを与えられないんじゃないかしら。以前戦った最強クラスのドラゴン「ドラゴノス」の色に似てますね」

「ドラゴノス」は最初のクエストで、僕らがLV.1で戦ってしまった、最強クラスのドラゴンのことだ。僕が手にしたSSSクラスの「 神の剣 -デュランダル 」を持っていなければ、傷一つつけることは出来なかっただろう。


そして、この、「神の鎧 - ゴッドメイル」は、それに匹敵する防御力を持つという。いいのだろうか、こんなに最強の武器や道具を手に入れてしまって。


「えー、いいなー、私はまた『格闘家の籠手』というすごく普通な感じのなんですけどぉ、ほんとにこれレア宝箱なの!?」プンプン!と大げさに怒ってみせる格闘少女のサラ。サラはふつうのバンドなどの「ふつうの」シリーズばかり持っていた。実際、ほんとは、それが普通なのだけど。


「レア宝箱で手に入れた武器はスキルがつきやすいと言われてるから、しばらくつけてみるといいかもよ!」

と、僕が雑誌で読んで勉強してあった知識を披露した。同じ武器でもスキルの付きやすさは違うということらしい。なかなか難しいのであった。


「あ、そうなんだー、楽しみ!」

とすでに、シュッシュと『格闘家の籠手』をつけて、素振りするサラ。すると、ピロンという音が鳴った。


「あ、覚えた!」

「え?!」

ぽつりと言う、サラに僕が驚く。


「素振りしてたら、スキル覚えちゃった!!『雷迅 - ライトニング』だって!!強いのかな??これ??」と尋ねるサラ。


僕はつぶやいた。

「『雷迅 - ライトニング』!!それ、Aクラスのスキルだよ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ