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第三十三話『最強の斬撃』

「サラちゃん凄すぎる!」

一部始終見ていた、奈緒子が、サラの無双と言っていいであろう激しい戦いを目の当たりにして、心からそう言った。サラの動きは特別で、どんなに広い「ラスト・オンライン」といえども、こんなに動ける格闘家はいないだろう、というのが、僕と奈緒子の見解だった。


「へっへっへ!ありがと!」

と、可愛らしい笑顔を奈緒子に返すサラ。

激しい動きと、この可愛らしい笑顔の、差が激しいところが、彼女らしいところだな、と思う。彼女にとっては両方の面が自然なのだ。


そして、そんな、奈緒子の方を向いている、サラ目掛けて、背後から、アーマードゴブリン(3)がナイフを持って襲いかかってきた。先ほど、僕の攻撃を避けて、僕にカウンターをしかけたやつだ!


「さすがに何回もその手を食わないよね」

と、更に後ろに回りこんでいた僕が、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」を抜いた。サラが戦っている間に、このゴブリンの攻撃を受けて倒れていた僕に、奈緒子がステータス異常回復魔法「リフレッシュ」を僕にかけてくれて、すっかり動けるようになっていた。


「今度は、外さないよ!」と、しっかりと狙いを定めて、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」を振り下ろした。さっきの反省を活かし、しっかりと攻撃した。


大きなモーションに対応し、「 神の剣 -デュランダル 」が神々しい光を放ち、モンスターに襲いかかった。剣筋に残光が残り、剣の軌道を伝える。さっきとは違い、鋭く大きいモーションで攻撃することができた。中途半端な気持ちで、攻撃してはいけない、という教訓をその場で学習することができた。


轟音とともに、アーマードゴブリン(3)が破壊され、透明になり消滅した。全四体の殲滅が確認され、ボスを倒したことがアナウンスされる。

「『森の道』のボス、アーマードゴブリンを倒しました」

ボス撃破のBGMが流れる。「ラスト・オンライン」は音楽もかっこいいことで有名で、聞くとテンションが上がるのだった。


「やっ、やった!」

なんとか倒すことが出来た。

さっきは、避けられて、返り討ちにあってしまったアーマードゴブリン(3)に、僕はしっかりと反撃を成功させ止めを刺した。


「やったわね!!」

と微笑みかけてくるサラ。


「そっちこそ!」

と僕が答えると、サラは、へっへーん!と、おどけた。


この長い戦いで、僕らはしっかり成長し、冒険のスタートを感じることができた、これから始まる、さらなる冒険に心を躍らせることになる。


すると、表示とアナウンスが鳴る。

「アーマードゴブリンが『回復薬』をドロップしました」

CPUの音声で説明され、僕らは、これにより、戦闘が大変だった、アーマードゴブリンの回復薬を手に入れることができた。


それから、このゲーム「ラスト・オンライン」はボスを倒すと、全員がひとりずつ、『レア宝箱』を開けることが出来るのだった。そして、宝箱を開いて僕は驚いた。

「こ、これは!!」

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