第三百二十一話『最後の相手?』
「グオォォォォォ」
「グオォォォォォ」
2体の『キングウォーゴーレム』は唸りを上げて消滅した。
そう、僕に2体同時に一刀両断されて。
「ジュン!すごい!!」
「ジュンさん、凄いです!!」
サラと奈緒子が叫ぶ。
「うん、なんとか倒したね!!」
僕は肩で息をしながらも、珊瑚達を倒した強力なモンスターを一刀両断して倒したのだった。
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「や、やった!!」
僕らは、珊瑚たちを倒した超強敵である、『キングウォーゴーレム』2体と『ハイエリートウィザード』をついに倒したのだった。
「やったね!ジュン!」
サラも僕に対して言う。
そうほんとに長かった。
かなりの強敵と言えよう。
「やりましたねジュンさん!!」
奈緒子も僕に対して言う。
みんながそれぞれ自分の力を出し切ったといえる。
「サラが言うとおりみんなの力を正しく使ったら倒せたね」
僕はサラに言った。
この最後の作戦はサラが考えたものだった。
奈緒子がウォーターラインで敵に攻撃し、サラが電撃で2体を動けない状態にして、僕が一刀両断で2体をやっつける。
「そうですね!サラちゃんすごいです!!」
奈緒子が胸に手を持ってきて、サラに向かって言った。
「えへへー、そうかなー」
サラは頭をかきながら照れつつ笑った。
まさにサラのポリシーである与えられたもので最大限に楽しむというのを行った結果だった。
「ジェムボックスさんに勝っちゃいましたね!!」
奈緒子が僕らに言う。
D級英雄ランク戦の時もなんとか珊瑚達には勝利したのだが、あの時はSSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』を持っていたからたまたま勝てた、という部分が少なからずあった。
「みんなのゲームのスキルが上がったからね!」
僕がみんなに言う。
そう、ジェムボックスの瑠璃も言ってくれていたが、まさにそうなのだ。
サラがどんどんゲームがわかるようになり
奈緒子が本来のゲームの能力が活かせるようになり
僕が少しずつ体術がうまくなってきた。
みんなが苦手だった部分を克服して、ついにちゃんとした実力で珊瑚たちに追いついたのだった。
「これで、C級ランク戦終わり??私達優勝??」
サラが僕に聞く。
普通に考えて、そろそろ終わりでもおかしくない。
僕達が勝った、彼女たちジェムボックスは元A級だ。
「そうだね、そうかもしれない」
僕はサラに向かって言う。
しかし、ところがそうではなかった。
「あれ?ステージが変わりますね!」
奈緒子がそう言う。
今までと同じように、ステージが変わった。
1ステージ目の特殊武器チーム
2ステージ目の弓矢武器チーム
3ステージ目の超速攻チーム
4ステージ目のジェムボックス
そう、それぞれ次のステージに移った時とおなじように・・・
「どうやら5ステージ目があるようだ。」
僕がつぶやくと、そこには新たな三人が立っていた。
「君たちが最後の相手なのかな?」
そこに立っていたのは槍を持った、美少年と言っていい少年だった。





