第三百九話『速攻』
「相変わらずめちゃくちゃな身体能力やな!」
珊瑚がサラのスーパープレイを見てそう呟いた。
「すごい」
瑠璃もつぶやく。
「ほんとすごいわね!でも負けないわよ!」
水晶がそう言った。
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「残り2体ちゃっちゃと倒して先いこか!」
美少女剣士の珊瑚がそう言う。
少なからず、戦法を真似されて、悔しいという気持ちがあるのかもしれない。
珊瑚の闘争心が加速されているようだ。
「そうね!」
美少女魔法使いの水晶が頷く。
彼女も同様に負けず嫌いであろう。
珊瑚の提案に頷いた。
「そうする」
美少女魔法使いの瑠璃も頷く。
彼女ももちろん同意した。
「スピードエリア!」
水晶が、四角いエリア内にいると、スピードが上がる魔法をかけた。彼女たちの基本戦法、アタッカーである珊瑚をサポートするというやりかただ。
「よっしゃナイス、水晶!いくでー!!」
珊瑚はそう言いながら、走る。
魔法の効果でただでさえ速い珊瑚が加速する。
「『二刀流 - デュアルソード』!!」
珊瑚はそう言って走り出す。
キィィィィンと、もう一つの剣が現れる。
「おりゃりゃりゃ!!」
珊瑚はそう言いながら、複数回斬撃を『ハイパワーウォーゴーレム』に向かって与える。
「よし、後は頼むで瑠璃!」
そう言いながら、とどめをささずに、次の標的、『ハイエリートウィザード』の方に向かって走り出す。
そして『ハイエリートウィザード』は『ハイパワーウォーゴーレム』に向かって魔法をかけようとしていた。
多分『ディフェンスアップ』だろう。
「そりゃ間に合わんな!」
珊瑚はそう言いながら、ザクザクっと『ハイエリートウィザード』に斬撃を与える。
そして『魔法連射 - ラピッドファイヤ』の連続魔法が『ハイパワーウォーゴーレム』に襲いかかる。
「アイス!ウォーター!サンダー!サンダー!」
瑠璃が連続魔法を発動させる。
属性を考慮した、連続魔法により、大ダメージを受ける『ハイパワーウォーゴーレム』。
水によりモンスターの体に電撃が通りやすくなる。
「グオオォォォ」
『ハイパワーウォーゴーレム』はうめき声を上げながら消滅した。
「まだ終わりじゃない」
瑠璃はそういいながら、標的を変えた。
「ウォーター、サンダー!」
瑠璃はさらに、残りの魔法を『ハイエリートウィザード』に当てた。彼女は必要な分だけダメージを当てているようだ。攻撃力と防御力をしっかりと把握しつつ、隙間をぬってしっかりと攻撃していた。
「グオォォォ」
『ハイエリートウィザード』は珊瑚の攻撃に加えて、瑠璃の魔法攻撃を受けて、耐えきれず、うめき声を上げながら消滅した。
「すごい、珊瑚ちゃん達、一瞬で2体倒した!!」
サラが驚く。
「やっぱりすごいね」
僕もつぶやく。
「よっしゃ!倒したで!」
珊瑚がへへーんと胸を張りながら僕達に言った。
「倒した」
瑠璃が頷く。
「やったわね!」
水晶も微笑む。
「さ!先行っとるで!」
珊瑚はそう言って笑った。





