第三百六話『水の抵抗』
「しかし、瑠璃ちゃんの今の魔法すごいですね」
奈緒子がさっきの光景を思い出してつぶやく。
アイス、ウォーター、サンダー、サンダーと連続で攻撃をしたことを・・・
「うん、すごい。属性を使った連続攻撃だ!」
僕は呟いた。
それこそが、物理エンジンを使っている『ラスト・オンライン』の真骨頂の戦い方といえる。
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「属性ってなに??」
サラが僕に聞く。
RPG初心者らしい質問だった。
「火とか水とかだね。RPGはだいたい属性ごとに苦手や得意なものがあって、自分が有利な属性に攻撃を与えると大ダメージを与えられるんだ」
僕が説明する。
「ほうほう」
サラが頷く。
「サラだったら雷だよね。『雷迅 - ライトニング』よく使うし」
僕はサラにそう説明する。
「たしかに、そうかも!私、雷属性かぁ」
サラはニコニコしている。
「そう、水の属性に大ダメージを与えられるよ!」
僕はサラに説明する。
「あ、水は電気を通すって言うもんね!」
サラは僕にそう言う。
「そう、でもそれ実は正確には違うんだ!」
僕は詳しく説明することにした。
ここからは、少し難しい話になる。
なんとなく理解してくれたらいいな、と思いつつ説明を続ける。
「え?水に電気つけたら感電しちゃうじゃん!!」
サラは僕に聞く。
「そう、いい質問!それは空気より水が電気を通すという話なんだ」
僕は説明を続ける。
「どういうこっちゃい??」
サラは僕の質問に聞き返す。
「うん、空気より水の方が抵抗値が低いので、電気はそっちに流れるんだ、そして!人体は水より抵抗値が低いんだ!」
僕が説明する。
「な、なんだってー??」
サラが驚く。
「よくわかってないでしょ!」
僕はサラのリアクションに突っ込む。
「空気より水の抵抗値が低くて、水の抵抗値より人体の抵抗値が低いから、そっちに電気流れるんだね。だから、電気と人体が結ばれてしまうと、人の体に電気が流れちゃう。足が地面についていると、電気は地面に行こうとするので、感電しちゃうんだ!」
僕は説明する。
「そうだったんだ!」
サラが驚く。
「うん、水はホントは電気を通さないといえるぐらい抵抗値は高いんだ。純水であればほとんど電気を通さない」
僕は説明をした。
「む、むずかしすぎる!!」
サラは頭から煙がでそうになっている。
「せやねん、最初からまったくわからんかった」
珊瑚はその説明を聞いていたがそう言った。
「うん、結構難しいよね!なので絶対試さないように!!現実世界では!!」
僕は二人に言った。
「そっか、ゲームの中だけにしよう!」
サラはうんうん頷いた。
「『ラスト・オンライン』は最新の物理エンジンを使っているから、そのへんしっかりしてるんだ。だから、さっきの瑠璃のアイス、ウォーター、サンダー、サンダーが大ダメージ与えたんだ。」
僕が言う。
「瑠璃ちゃんすごい!」
サラは一連の瑠璃の連続攻撃を理解してそう言った。





