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第二百九十五話『憧れのゲーマー』

「グオォォォォォ」

ダメージを食らったウォーゴーレムが吠える。


そして、頭部に直撃し、クリティカルが発動し、ウォーゴーレムが消滅した。


「どうだ!珊瑚ちゃん!」

サラはニッコリ笑って言った。


---

「やるやないか!」

両腕を組んで僕らの攻撃をしっかりと見ていた珊瑚が笑っていう。


「ゲームがうまくなってる」

ジェムボックスの魔法使いの少女瑠璃も言う。


そこには驚きの色も混じっているようだった。

今の僕らの戦い方は初めてあった時に、瑠璃が使っていた硬直後攻撃を参考にした戦い方でもあるからだ。


「そうね、いままでは、才能って感じだったけど、今は『ラスト・オンライン』が上手になってる!」

ジェムボックス魔法使いの水晶も言う。


特にサラの才能。

運動神経の良さは皆が驚くものだった。

RPG知識のなさをもって有り余る才能だった。


「ふふふ、いろんな人達の戦い方を見てきたからね。さすがのサラさんも学習したのです!!」

サラはまた、えっへんと胸を突き出して微笑む。

ゲームが上手になったと言われたのはかなり嬉しかったようだ。

とても喜んでいるように見える。


「さすがのサラさん!自覚しているのか!」

僕は、その言葉を聞いて笑う。

ゲームが苦手だという認識はあったのだ。

でも、最初から大活躍していたから、あまり気にならなかった。


「ま、ちょっと、RPGの単語覚えられないという気持ちはあるよね」

サラはそう言って笑う。

ちょっとねちょっと!とちょっとを強調した。


「たしかにもう、サラはだいぶ立派なゲーマーだよね!」

僕はサラに笑って言う。

最初からゲームを楽しむ真のゲーマーだと思っているけど、一般的なゲーマーという定義からもそんな外れないところまできたのではないか。


「立派なゲーマー!!ついに!!その称号が!!」

サラはそう言いながら、お兄ちゃんに自慢できる!と呟いた。


「そんなに喜ぶこと?」

僕は笑う。


「そうだよー!ずっとスポーツばかりやってたからね!ついに・・・あこがれのゲーマーに!!」

とサラは喜ぶ。ふっふっふ、これでお兄ちゃんに自慢できる・・・。そう呟いていた。


「そうだったのか!」

僕はつぶやく。


たしかに彼女の身体能力は中途半端な練習では身につかないはずだ。遊ぶ時間とかの、普通の子供ならやっている、いろいろなものと引き換えに手に入れた能力なのだろう。


「たしかに、うまくなっとるが!わたしらジェムボックスの方が、まだ上やな!」

珊瑚が微笑む。そして、剣を構える。

そう、彼女たちは元A級。

ゲームのうまさならトップクラスだ。


「なんだってー!!」

サラはおどけながら言う。


「よっし、じゃあ、見せてもらおうじゃない、ジェムボックスの戦いを!」

サラはそう言った。


「よっしゃ、いくで!瑠璃!!」

珊瑚は魔法使いの美少女瑠璃に声をかけた。


そして走り出す。


「わかった」

瑠璃は呟いて構える。


「戦闘開始ね!」

ジェムボックスのお姉さん役の水晶がそう言った。

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