第二百九十話『弾道予測 - レーザーサイト』
すると、奈緒子の方からピロンという音がする。
「え?」
と僕がその音を聞いて振り返る。
「ジュンさん!私、新しいスキルを覚えました!!」
と美少女魔法使いの奈緒子は言った。
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「え、奈緒子ちゃん新しいスキル覚えたの?なになに?」
とサラが奈緒子に聞く。
「『弾道予測 - レーザーサイト』って書いてあります!」
と奈緒子が言う。
「『弾道予測 - レーザーサイト』!それは良いスキルを手に入れたね」
と僕が言う。
「レーザーサイトってなに??」
とサラが聞く。
「一般的には鉄砲とかについている、補助機械でレーザーを当てて、どこに弾が行くのかを予測するためのものだよ!」
と僕がサラに言う。
「すごーい!かしこい!!そっか、そんな方法が・・・」
とサラが現実にある機械、レーザーサイトについて、関心する。
「そう、しかも、この『ラスト・オンライン』の場合、弾道を予測できるというところが凄いんだ」
と僕がサラに説明する。
「どういうこと??」
とサラが僕に聞く。
「もともとのレーザーサイトは、レーザーを使っているから直進するんだけど、実際の弾は、そうじゃない、重力があるから、長い距離になると、正確に狙うことはできない。」
と僕が言う。
「つまり、『弾道予測 - レーザーサイト』はちゃんと当たるところが予測できるんですね?この光が当たっているところに向かって魔法を使えば・・・」
と奈緒子が言う。
「「ちゃんと当たる」」
と奈緒子と僕が同時に言う。
「すごい!!よし!早速試そう!!」
とサラは電撃を纏い、最後に残った、『ディフェンスアップ』を書けられて防御力がアップした『ハイパワーリザードマン』に向かってダッシュする。
「とおりゃぁぁぁ」
とサラは高速で移動して、『ハイパワーリザードマン』の後ろに位置して、ジャンプ蹴りで、ダメージを与える。
「奈緒子ちゃん今だよ!!」
と、サラが叫ぶ。
「はい!!」
と奈緒子が言いながらスキルを発動させる。
「『弾道予測 - レーザーサイト』!!」
と奈緒子が言う。
すると、奈緒子の魔法使いの杖から光が照射される。
そして、その光が頭に行くように操作する。
これならマニュアルモードに変えた奈緒子でも当てられる。
そして、奈緒子はモンスターのモーションを読んで、しっかりとしたタイミングで魔法を放った。
「『ファイヤーショット』!!」
と奈緒子が炎の魔法を放つ。
そして、その弾道は、『弾道予測 - レーザーサイト』の予測通りに発射され、『ハイパワーリザードマン』の頭に着弾した。
「クリティカル!」
とサラが喜ぶ。
「グエェェェェ」
『ハイパワーリザードマン』が叫ぶ。
そう、奈緒子の攻撃は、しっかりとクリティカルになり、『ハイパワーリザードマン』は消滅した。
そう、僕らは、ついに、三回戦第3ステージのモンスターを倒したのだった。
そして、僕らは次のステージに進んだ。
そして、次の対戦相手が見えてきた。
「よう、やっときたな!」
と元A級ジェムボックスの珊瑚が微笑みながら言った。





