表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
290/368

第二百八十八話『次に起こること』

「グオォォォォォ」

大ダメージを受けた『ハイパワーリザードマン』の咆哮が聞こえる。


「あぁ!!惜しい!!肩だった!!」

とサラが言う。


そう、奈緒子の魔法は少しだけそれて、頭ではなく、肩にあたったのだった。


---

「サラ、攻撃くるよ!」

と僕が美少女格闘家のサラに言う。


美少女魔法使いの奈緒子の攻撃が外れてしまったので、次は『ハイパワーリザードマン』の反撃の可能性がある。

今回は、サラが攻撃してから、時間があったので、避けることが可能なはずだ。


「お、そうだった!」

とサラは、『雷迅 - ライトニング』でまとった電撃でそのまま、大きく地面を蹴って、後ろに逃げる。

トンッ、トンッと華麗にバックステップするサラ。


あれだけ距離があれば、大丈夫だろう。


「は、外してしまいました!」

と、奈緒子が僕に申し訳なさそうに言う。

マニュアルモードにいきなり変えて、クリティカルを狙ったのだから、外して当たり前だが、奈緒子は律儀に謝った。


「いや、良い狙いだったよ!あと少しだ!」

と僕は言う。そう、全然それでいい。

少しずつうまくなればいいのだ。


そして、僕は剣を構える。

次に起きることが予想出来るからだ。

キィンキィンと剣に力が集まる。


「グオォォォォ」

『ハイパワーリザードマン』は大ダメージを負って咆哮をあげる。


「お、あと一撃ぐらいで倒せる?」

と、サラがバックステップして、余裕ができたのか、僕に聞く。サラは冷静にモンスターの動きを見ている。チャンスがあれば電撃の蹴りを打ち込むつもりだ。


「うん、そうなんだけど・・・」

と、僕はサラに応える。

そう、次に起きることは・・・


「え、なに??」

とサラが僕に聞く。


『リカバリー』


そう、『ハイエリートウィザード』が『ハイパワーリザードマン』に対して回復の呪文を唱えて、『ハイパワーリザードマン』は復活してしまった。



「あー!!ずるーい!!」

とサラがその様子を見て叫ぶ。


「あー、またちゃんと攻撃当てないといけないじゃん!ずるーい!」

とサラが叫ぶ。

そう、たしかにこれが続くと永久ループから抜け出せなくなる。でも、今回はそうはならない!!


「『疾風』!!」

と僕は、その瞬間スキルを発動させた。

目の届く範囲に遠隔斬撃を発動させることができる。

SSSランクの武器『 神の剣 -デュランダル 』のSスキル『疾風』を!


ズバァァァァァァァァ


と僕の攻撃が当たり『ハイエリートウィザード』が消滅した。


「うん、でもこうなると思ってたんだ」

と僕は、美少女魔法使いの奈緒子の攻撃が外れた瞬間こうなることを予想していた。

そして早めにスキルを発動させて、この瞬間を待っていたのだ。


「ジュン!すごい!!」

と一連の行動を見てサラが喜んだ。


「うん、体術に自信がないといっても、止まっている相手になら、きちんと当てることができるようになったからね」

と僕は微笑んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ