第二百八十二話『ハイエリート』
「へー、なるほどね!たしかにラスト・オンラインずっとおもしろいもんね!そういう調整がしっかりされているということなのね!」
とサラが納得した。
「グエェェェェェ」
そんな話をしていると、第3ステージのモンスター達が現れた。
「来たわね!勝負ね!サクラちゃん!!」
とサラが相手の剣士サクラに対して言った。
「ふふ、負けないんだからね!」
と負けず嫌いであろうサクラが言った。
そう、僕らはついに彼女達超速攻チームとのバトル第三ステージに来た。
そして、また三体のモンスターが現れた。
「こんどは、『ハイスピードリザードマン』『ハイスピードリザードマン』と・・・『ハイエリートウィザード』ね」
と格闘家のアキラが言った。
今まで出てきたリザードマンやウィザードの上位タイプのようだ。ここまで順調に上位タイプが出てきてだんだんと精度が上がっている。
「ハイエリート!」
とサラのテンションが上がる。
言葉の響きが気に入ったようだ。
「え?すっごいエリートってこと?」
とサラが僕に聞く。
彼女なりに翻訳したのだろう。
「うん、たぶんそうだろうね」
と頷く僕。
「え?眼鏡2個かけてたりするってこと??」
とサラが聞く。
よくわからない質問をしてきた。
「サラのエリートのイメージどうなってるの?」
と僕が笑う。
「眼鏡をつけてればつけてるほどエリートかなっと思って!」
とサラが笑う。
小学生男子のような発想のサラだった。
サラはそういう発想が柔らかい頭で新しい戦い方を発明しているとも言えるる。
「眼鏡を上げてキラーンってなったときに倍光るから」
とサラが言う。
「眼鏡を上げた時の光の大きさとエリート度が比例してるのね」
と僕が笑う。
「違うの?」
とサラが笑う。
「完全に違うね」
と僕が笑う。
「そう、このハイエリートウィザードはかなり賢い動きをするだろうね。人工知能で相当調整されているはずだ。」
と僕が言う。
「そっかなるほど!楽しみになってきた」
とサラが笑う。
「さて、ジュンたちが無駄話している間に倒しちゃおう!」
と、剣士のアキラが言う。
「賛成!」
「賛成よ!」
と格闘家のサクラと弓矢使いのレイラが言った。
「ちょっと・・・。向こうにまで僕の無駄話キャラがついてる・・・」
と僕は呟いた。
そして話が難しいというキャラもこちら側には付いている・・・。
あと、今回はわりとサラが無駄話していたような・・・。
「さて、どうする?」
と格闘家のアキラが剣士のサクラに聞いた。
「『ハイスピードリザードマン』が動き出す前に倒しちゃおう!」
と言いながら、一番動かれると厄介な『ハイスピードリザードマン』を最初にやっつけることにしたらしいサクラたち。
「了解!」
「了解よ!」
とアキラとレイラが答える。
「よし、行くわよ!一瞬で終わらせてあげるんだから!」
と言いながら、サクラ達は走りだした。





