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第二百八十一話『人工知能』

「なかなか、やるわね!」

と剣士のサクラが言う。


「よし!ぎりぎり同点?」

とサラが笑う。


「そうね!勝負は最後のステージね!」

とサクラが言って僕たちは第三ステージに向かった。


「さて、次は何が出てくるかなぁ、もう順調にかなり強くなってきてるからなぁ」

と僕が呟く。


「そうですね!どんどん動きも無駄がなくなってきてますね!」

と奈緒子が言う。


「あー、そういえばそうだね!トロールさんとかなかなか攻撃してこなかったもんね」

と、サラが言う。

そのころの敵は、ずっと動きを見ながら避けることが出来るくらいゆっくり動いていた。


「そうだね、もう、最近出てくるモンスターかなり知能が高いよね」

と僕が言う。


「そういうモンスターさんの動きも人工知能・・・?だっけ・・・?が使われてるの?」

とサラが聞く。


「お、良い質問!」

と僕が答える。


「あ、目を輝かせちゃった!」

とサラが笑う。


「輝いちゃいましたね!」

と奈緒子も笑った。


「人工知能はもちろん使われているよ!これはただ、人の動きをモンスターの動きを抽出するだけじゃなくて、モンスターの強さも自動調整されてるんだ!」

と僕が言う。


「えー、なにそれ!モンスターの強さって変わるの?」

とサラが聞く。


「そう!そうなんだ。とくにソーシャルゲームで顕著なんだけど、離脱率というのを計測するんだ!」

と僕が言う。


「離脱・・・率?」

とサラが聞く。


「そう、離脱率。人がどこでやめてしまうかを計測するんだ。すると、たとえば、ここのボスが強すぎてみんなやめちゃう、みたいなことがわかる」

と僕が説明する。


「へー、そんなことわかるんだ!」

と、サラが言う。


「ん、それってもしかして・・・」

とサラが気がつく。


「ボスを弱くするの?」

とサラが僕に聞いた。

話の流れから何が行われるか予測がついたようだ。


「そう、大正解!昔のソーシャルゲームはそういう感じでモンスターの強さを調整してたんだ」

と僕が言う。


「えー、それってなんだかずるくない?」

とサラが笑いながら聞く。


「そうだね、そういう捉え方も出来るんだけど、もっともっと昔のゲームは例えば、ドアがどこにあるかわからなくて、プレイするのをやめちゃった、みたいな人もいるんだ。昔のネットに繋がらないゲームだと、もうそれはやめるしかないけど、いまなら、そのことに気がついたら、わかるようにドアを派手にしたり、光らせたり出来る」

と、僕が言う。


「結果的に皆が長く楽しめるってことですね!」

と奈緒子が言う。

奈緒子は結構古いゲームもやっているタイプだ、そういう経験をしたこともあるのだろう。


「へー、なるほどね!たしかにラスト・オンラインずっとおもしろいもんね!そういう調整がしっかりされているということなのね!」

とサラが納得した。


「グエェェェェェ」

そんな話をしていると、第3ステージのモンスター達が現れた。

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