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第二百七十九話『超速攻とスキル』

「よおっし!ジュンのスーパープレイのおかげで、あと一体ね!追いついたよ!さくらちゃん達!」

とサラは笑って言った。


「なんとか追いついたね」

と僕が言う。


「なかなかやるじゃない・・・」

と剣士のサクラが言う。


「そうね!でもまだ、追いつかれただけだわ!」

と弓矢使いのレイラが言う。


「うん、勝てる」

とアキラも言う。


そう、今回の敵は『ハイスピードリザードマン』三体。

そして、順調に1体ずつ倒しているサクラたち。

今は3:1になっていた。


これは単純にどんどん難易度が下がっている。


「彼女たちは一番危険な3:3、3:2の時にしっかり使えるスキルを残してあったんだよね、だから3:1の状態で負ける事は考えにくい」

団体戦は3:3の均衡している時がいちばん危険だ。

そして、人数に差がついてくるほど、ラッキーパンチで負ける心配がなくなる。団体戦とはそういうものなのだ。


「『固定残像 - スクリーンデコイ』と『高速剣戟 - ハイスピードスラッシュ』と『加速移動 - アクセルダッシュ』ですね!」

と奈緒子が三人が使ったスキルをしっかり憶えていてそういった。


『固定残像 - スクリーンデコイ』が残像を残して敵を引き付けるスキル。

『高速剣戟 - ハイスピードスラッシュ』が高速の剣戟いざというときに使えば先に剣を当てられる

『加速移動 - アクセルダッシュ』が高速移動のスキルこれも使えばいざというとき敵と距離を取れる。


「そう、先に自分がやられないスキルを選んでるね。彼女たちの攻撃は根本的に三人でやる超速攻で決めるからこちらにはスキルを使わない・・・よく考えてある」

と僕が三人の凄さをしっかりと認識する。


「あ!なるほどスキルを使わず、基本攻撃の組み合わせの超速攻術だけで相手を倒すというのがポイントなんですね!」

と奈緒子が言う。


「え?どういうこと??」

とサラが聞く。


「それはつまり、スキルバーの有無に関わらずいつでも速攻攻撃ができるってことだし、逆に超速攻の時にスキルを使って、その時を狙われて、敵に攻撃されたらスキルポイントが足りなくて逃げられない、みたいなことがないんだ」

と、僕が説明する。


そう、説明すればするほど優れた戦術だということができる。さすがにここまで残っているだけのことはある。ゲームの知識も身体能力も高いレベルで持っているといえるだろう。


「すごい!そんなことまで考えてるの??私なにもかんがえたことなかった!!」

てへへ、とサラが笑う。


サラはそう言ったが、ゲームルール以外の事はかなりしっかりと考えていることを僕達は知っていた。

その部分はゲームが好きな僕と奈緒子が補えばいい。


僕達が分析していると、さて、とサクラが『ハイスピードリザードマン』をしっかりと見る。


「よし、最後の一体も、ちゃっちゃと倒すわよ!」

と剣士のサクラが行って走りだした。

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