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第二百五十六話『敗因分析』

「ありがとう・・・恭子ちゃん・・・」

とエリカが言っている。三人が戦闘不能になったため、スタート地点に戻さるため体が光り転送が始まる。

そして、対戦相手だった『ダークウィザード』も消えた。


「そして、エリカちゃんたちの仇はちゃんと、とるよ!」

と、サラが自分たちと対峙している三体のモンスターに対して言った。そしてエリカは微笑みながら消えた。


「ねぇ、ジュン!」

とサラが僕に聞く。


「うん、なに?」

と僕が聞き返す。


「エリカちゃんたちはなんで負けちゃったのかな・・・?エリカちゃんたち強かったよね?」

とサラが聞く。


「うん、かなり強かった。・・・けどやっぱり編成だね」

と僕が言う。


「編成?」

とサラが聞く。


「そう、彼女たちはやっぱり弓矢三人という特殊な編成だからね、『アタッカー』で押されるとかなり厳しい。」

と僕が言う。


「でも最初は勝ててたよね?!」

とサラが聞く。


「うん、普通の弓矢三人だったら最初の段階で負けちゃうと思う・・・けどアスカで引き付けるという斬新な戦い方でここまできてたんだ。だからかなり凄いんだけどC級の敵ともなるとかなり複雑な攻撃をしてくるからね、そして、今回は引きつけ役のアスカを『スローダウン』で足止めした。そこからかなり崩れた・・・」

と僕が言う。


「そっか、モンスターも大分あたま良くなってきたんだね!アルバートさんなんか喋るしね!」

とサラが笑った。

四天王の『鬼王のアルバート』のことだ。四天王になると人の言葉も話せるようになる。


「なるほど、なるほど!」

サラが言う。


サラは今回の戦いをなんとなく咀嚼したようだった。

そして、言う。


「だけど・・・絶対負けたくないね!」

とサラが微笑んだ。


「もちろんだ!」

と僕が言う。


すると、『エリートダークウィザード』がサラに向かって魔法を唱えてる。


「サラ!来るよ!向こうと同じように、一番動けるサラを足止めしてくる気だ!」

と、僕が言う。


「えぇっ!どうすればいいの!」

とサラが驚きながら言う。


「こうすればいいんです!」

とそれを見越してサラのそばにいた奈緒子が言う。


『リフレクション』


と、奈緒子は魔法を反射させて跳ね返す魔法を唱えた。


キィン


とバリアのようなエフェクトが発生し、それに当たった魔法が、『エリートダークウィザード』の元に跳ね返る。


「グウゥゥゥゥ」

と『エリートダークウィザード』が呻く。

そして動きがかなり遅くなる。


「すごい!すごく遅くなった!!奈緒子ちゃんすごい!」

とサラが喜んでいる。


「さすが奈緒子!」

と僕も言った。

相手の戦い方、相手のモーションから、相手がやってくることを読んでいたのだ。奈緒子は『未来予測 - ビジョン』がなくても今までのゲームの経験から未来を予測したのだ。


「私も、お二人に負けないように活躍したいんですよ!」

と奈緒子は笑った。

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